久しぶりにブログを書けています。
というのも最近、いろいろな学生への学習指導を頼まれるようになったため、日中はその指導に追われているからです。
昨日も夜中まで、子どもたちと一緒に勉強していました(笑)
そんな中、驚くべきシーン(カラクリを知っている人からは別に驚くべきでも、なんでもないのですが)を目撃しました。
ある女の子は志望校に入学するためには英文でエッセイを書かなければなりません。
英作文や和文英訳ではなくてエッセイです。
彼女にとって、エッセイとは初めて聞く概念であり、参考書も見つけられなかったそうです。かつ学校の先生に尋ねても、よく分かっていなかったそうです。
※いくら田舎で名門の進学校と言ってもそんなレベルです
という事で指導を頼まれました。
実のところ英語の苦手な生徒に、どうやって短期間でエッセイを書けて合格レベルにまで引き上げるのか?
ここで登場するのが抽象度。抽象度の関しては読者の皆さんもバッチリ理解されている人が多いと思うので説明は省きます。
実は、抽象度を上げることによって、加速学習が可能になる。
実は、抽象度を上げる方法は英語だけではなくて、ありとあらゆる学習に応用できるのです。
苫米地英人著 『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』フォレスト出版 P66。
抽象度を上げて考えれば、受験英語の一段上に一般の英語があり、さらにその上にはEnglishがあります。
※Englishと英語は≠です。Englishの世界を無理やり別言語の日本語に置き換えて、概念の辻褄を無理やり合わせて表現したものが英語です
つまり、Englishは英語を包みこみます。英語は受験英語を包み込みます。
抽象度は高い次元であれば、低い次元の操作は容易です。
分かりやすく参考書選びで考えてみましょう。
私も調べましたが、受験英語の参考書にはエッセイライティングの参考書あまりないです。
しかし、抽象度を上げた、日本の一般社会人向けの英語の参考書や、英検1級、TOEFEの参考書にはエッセイの参考書は山ほどあります。
Englishでは言わずもがなです。
さて、ともすれば、受験英語より抽象度の高い、一般英語の知識、さらに高いEnglishの参考書であれば、低次にある受験英語に当然対応できます。対応できないといけません。
逆は難しいでしょう。ゆえに、多くの日本人が受験で得た知識を基に英語を運用しようとするから『世界で通用しない日本人の英語のような本』が売れるわけです。
この観点により、エッセイの書き方、方法論についてはクリアになりました。
このような知識は、一般の高校生にはスコトーマに隠れています。
しかし、抽象度を上げることにより勉強方法は判明しました。
とはいえ、勉強方法が分かっても、実際に運用できなければ意味がありません。合格できないのです。
普通にエッセイの勉強をしても、一般の日本人はその様な訓練を受けていないので短期間では習得が難しいようです。
ただし繰り返しますが、抽象度を利用した特別な勉強をすれば短期間での修得が可能です。
なお彼女自身の抽象度は私と場を共有しているので上がっています。
抽象度の高い人と場を共有するとホメオスタシス同調の影響なのかコピーされてしまうようです。
場の共有の意味はココにあります。
私が勧めているのは、『過去に学習したもの』と新しく学習したいものが共有する一つ上の次元まで抽象度を上げる方法です。
この一つ上の次元をリースト・アッパー・バウンド (Least Upper Bound)といったりします。自然数の掛け算における最小公倍数に相当します。
苫米地英人著 『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』フォレスト出版 P71。
この考えを参考に、彼女が持ちうる日本語の作文、今まで習った英作文、エッセイライティング、スプーン曲げ、これらのLUBをとった学習法を思いつき伝授しました。
これぞInvent on the way!
結果、私が見本を示して15分。
『はい、あとは自分でやってみて』という指導にも関わらずに、
なんと!すぐにエッセイライティングの技術をマスターしてしまいました。
まるで何とかワークス並みの技術習得の速さです。
女の子ゆえにきめ細かいのかスペルミスもなく、エクセレントな自分の考えを上手に反映したエッセイを書きあげてしまいました。
これが抽象度の威力です。