役割を知った人は強い。
私の周りには目の前の宇宙に果たす役割を自覚した人が多く、最近このことを強く考えます。
この役割はどこから来るのか?
きっと自分の中です。
私たち一人ひとりが宇宙に対して果たすべき役割は、最初から自分の心の中に在る。
現状の外側にゴール設定をしていくのも、自分に掛ったスコトーマを外していくことでもある。
生まれたときから晒される仕組まれた価値観からの脱洗脳。
脱洗脳の結果、私たちが兼備える無限の力を自覚し、それを目の前の宇宙に役立てるという自分にしか出来ない役割に気が付く。
奴隷からの脱却だ。
目の前に物理的現実世界が拡がるのも、それは私たちの心が生み出しているから。
見える世界が変わって来たということは、心が変わったということ。
反対に、心が変わったから、宇宙(世界)が違って見える。
自分の心を知るとは宇宙を知ることでもある。
『止観』が大切だと言われるのはこのためだ。
先に、この役割は個々の心の中にあると書いたが、さらに掘り下げると情報空間にあるということである。
この情報空間は私たちがリアルを感じている物理空間のさらに抽象度の高い世界で連続的に繋がっている。
物理空間は情報空間の写像であり、その因果が物理空間に表れる。
おそらく私たちは情報空間のどこかで繋がっているのだろう。よく言われる超意識に近い感じだ。
よって、物理空間における私たちの個々の存在は情報空間の断片だと捉えることもできる。
さらに抽象度を高く上げれば私たちそのものが情報空間であることに気が付く。
その情報空間の目指すべき方向が、物理世界に住む人間の個々の心に役割として投影される。真実のゴールと言い換えても良いだろう。
役割に気が付いた人は、『ある時降って来た』と、神の啓示を受けたかのような衝撃を受けると聞く。神のお告げだと。
だけど本当は神ではなく、情報空間におけるあなた、ひいては情報空間そのものが、その人を通じて落としてきたメッセージだろう。
抽象度が上がると、人はA次元の自分自身と内省的な会話ができる。
苫米地英人 『夢が勝手にかなう脳』BIZ講談社 P68。
そして、私たちが果たすべき役割に気が付けば、情報空間の向かうべき方向とそれが一致すれば・・・。
私たちが心から望んでいる幸せは本来、非常に抽象度の高い感覚です。『私』だけにこだわる抽象度の低い状態のままでは、『奴隷の幸せ』しか得られません。脳の仕組みがそうなっているのです。
・・・(中略)・・・
私が『奴隷の幸せ』と称するのは、抽象度の低い現実社会で自分の幸せをだけを求めて得られる快楽です。食欲や性欲とあまり変わらない、非常に原始的な欲求と言わざるをえません。そんな欲求はすぐに満たすことができて、それでおしまいです。
その点、抽象思考に得られる快楽は、果てしなく多くできます。そりゃあそうです、極端な話、宇宙レベルで幸せを考えるのですから、宇宙のみんなとともに幸せになることを夢として育てていくようになります。その夢を実現させるのですから、それほど大きな満足感はないでしょう。
まぁ、そこまで達するのはそう簡単ではないものの、我欲を満たすだけの幸福感よりは抽象思考で求める幸福感のほうが、ずっと志は高いし、スケールも格段に大きい。その分、満足度もアップすることには間違いありません。
苫米地英人 『ドクター苫米地の新・福音書』講談社 P39-40。
抽象度が高い行動とは、利他的な行動である。
利己的なだけでは生き残ることはできません。たとえば、臓器の中には、いろいろな細胞があります。それぞれがいろいろな
働き方をすることで、臓器は健全に作動しています。
つまり、臓器の中にある細胞が、自分を犠牲にして利他的になるのではなく、お互いに助け合うことで活かしあっているのです。いわば、チームプレーといえます。サッカーの試合を見ればわかるように、チーム全体が一体になって助け合ってこそ、見事なゴールを決めることができるのです。
つまり、遺伝子は助け合う方が、全体としてうまくいって、結局は自分のためにもプラスになるのです。
村上和雄 『幸せになる遺伝子の使い方』海竜社 p21-22。
このようにマクロな情報空間、ミクロな細胞ともに、ベクトルは調和と繁栄、平和など高い抽象度に向いてフラクタルである。
よって、物理世界に生み落された私たちには、自然の成り行きとして抽象度の高いゴールを求める。
情報空間の一断片である私たちが個々の抽象度を上げていけば、やがて大元の情報空間の向かう方向と一致する。
この情報空間(大宇宙)と個人(小宇宙)のベクトルが一致した時に、情報空間から圧倒的なポテンシャルエネルギーが落ちてくるだろう。これをキットと覚醒という。
ブラウフマン(宇宙を支配する原理)とアートマン(個人を支配する原理)の一致による梵我一如のようでもある。
余談だが、化粧も元々は情報空間(大宇宙)と個人(小宇宙)を一致させること、人体という小宇宙に大宇宙を反映させて、情報空間のポテンシャルエネルギーを落とすことにあったのだろう。
結果として、オーラを纏った美人が生まれ、周りはそれに同調してしまうわけだ。
なにはともあれ、目の前の宇宙に果たすべき役割を知った人は強い。
それは情報空間からの圧倒的なエネルギーを纏っているからである。