修得に半年間かかる管理会計を5時間でマスターした女子の実話を書きました。
おかげさまで、この記事はとても好評のようです。
前回書いたようにキーワードはLUBです。
LUBとは、男性、女性の共通の上位概念は人間といったような概念です。
このLUBを上手に活用できれば、未経験のことでも圧倒的短期間でマスターできます。
前回紹介した女性は高校で簿記を学んでいました。
けれども、高校卒業後にその学んだ知識を活かす機会がなかったようです。
知識は、脳内の神経回路ネットワークから引き起これます。
このネットワークはしばらく使わないと作動が悪くなる、もしくはネットワーク自体が固定化されてしまいます。
ネットワークが固定化されるとはどういた意味でしょうか?
英語の勉強を思い出してみてください。
子どもが英語を学ぶ際は、スポンジが水を吸収するみたいに、たくさんの単語や言い回しを覚えます。
けれども、13歳を超えるくらいから急に覚えが悪くなります。
英語のケースであれば、『普段から日本語しか喋らないから、日本語外に言葉を覚えることは必要ないや』と脳が判断して、神経ネットワークを固定化してしまうのです。
神経ネットワークが固定化されると、今までできたことはOKですが、しかし新しいことを覚えたり、身に付けたりすることが難しくなります。
こういったカラクリをクリティカルエイジといいます。
昔ねこの赤ちゃんに一定期間、光を見せないという実験がされました。光を見ることができなかったねこの赤ちゃんは、その後一生、目が見えなかったそうです。
これも猫にとって、『もう一生目が見えなくてもいいや』というクリティカルエイジが働いたものと考えられています。
今回の女性にとって、会計や簿記は高校卒業後、一回も使わないものでした。
したがって、彼女にとっても、会計や簿記を新しく勉強しても、日本人が英語の勉強をしても、あまり上手にならないのと同じようなクリティカルエイジが働いていたと考えられます。
事実、この女性はコロナ禍の影響により、『店を何とかしなければならない』と思って、高校時代の教科書を読み返してみたそうです。けれども、チンプンカンプンだったとのことでした。
さて、ここで役立つのがLUBです。
実はLUBを使って、新しい知識や技術をマスターするというのは、今ある神経ネットワークを利用して、全く新しい神経ネットワークを構築するということ。
簡単に説明すれば、今まであった(古い神経ネットワークをから生み出される)知識・技術を活かして、さらに(新しい神経ネットワークを構築して)新たな知識・技術をマスターするという大変、科学的に理に叶ったやり方なのです。
次回はLUBを活かした、別の実話を紹介したいと思います。