女性が苦手だというBさんのお悩み相談がありました。
※Bさんより掲載のご許可を頂いております。
話を進めていく中で、Bさんは幼少のころから男子たるものもっと男らしく、強くなければならないと周囲から言われて続けていたようです。
もともとBさんは感情豊かで繊細な方です。しかし、どこかで、そういった繊細な感覚を抑圧しているところがあると感じました。
事実、判断能力のなかった幼いBさんは、男らしくならないという言葉を受け入れて、周囲の期待に応えるべく理想の男になるための修行に励んで来たそうです。
男子たるもの武道を嗜んでいなければならないと思い込み幼少のころから空手を習っていたそうです。しかし、空手や武道は好きかもしなないけど、自分が求めているものとは何かが違うとココロに引っかかるものがあったそうです。
その後、高校は男子校に入学。中学生までは普通に女子と接することができた。しかし、高校入学後に異性と接する機会がなかったせいで、自分が女性が苦手なのはココに原因があると思い込んでいたそうです。
問題が起きたのは思春期の頃です。なんと、急に手を洗うのが止められなくなってしまいました。理想の自分と現実とのギャップ、周囲の期待に応えられない不安、周りに見捨てられるのではないかという不安が表面化してきたのだろうと回想していました。神経症の症状です。
また、摂食障害に苦しまれたそうです。高校生ともなると一番食欲が旺盛な年頃、食べるのは当たりです。しかし、男子校に通うも、こころの中には女性から良くみてもらいたいという願望があったBさんは、当時の男性アイドルが痩せていたということもあり、そうならねばならないと思い込み、極端なダイエットに励んでいたそうです。食べては吐き、食べては吐きの繰り返しだったそうです。不安を埋め合わせるために食べる、だけど不安はなくならない、常に完璧を目指さ難くてはならない。
そうしなければ、周囲から認めらないと思い込んでいたそうです。ましてや、到底、彼女なんてできないだろうと思い込んでいたそうです。
余談ですが、Bさんの家族や親戚は、公務員や一部上場企業に勤める世間一般からみたらお堅い職業に勤められている方が多く、高校も関東の地方にある進学校に行かなければ一家の恥とは言わないまでも、そういった雰囲気を漂わせていたそうです。そういった面も、Bさんにはプレッシャーになっていたようです。
コーチング理論で言うところの、エフィカシーが極端に低くなった状態です。
続く