先日は自分の変性意識をコントロールしましょうと書きました。
変性意識をコントロールするとは、自分の世界(宇宙)をコントロールすることです。
今まで書いてきたように、私たちが認識している世界は、自分の脳が創り出したオリジナルの世界なのですが、ついつい私たちはその事実を忘れてしまいがちです。
無意識のうちに、自分が世界の一部だと思っています。
しかし、本当は逆で世界は自分のココロの中にあります。もっと言うと自分=世界です。
まずは、この事実に気がつくことが先決です。そして、気がついたら世界を取り戻す必要があります。
そのためには前回はリラックスが大事だと書きました。
今回は別の方面から説明します。
それは呼吸を意識にあげること。
呼吸は、まさに生きているという臨場感、呼吸が止まれば基本は死んでしまいます。死なないのはヨガの聖者くらいでしょう。
呼吸はまた、あなたが今ここに存在する証です。あなたが存在するから世界がある、極端なことを言えば呼吸=現実世界です。
呼吸を意識にあげることは一段高い抽象度から世界を俯瞰するということ。
自分の意識が一段高い抽象度に上がるからこそ、自分の世界を見渡して、そしてそれを取り戻すことができるのです。
『武道で呼吸を取られたら負け』と言われます。この意味は、呼吸を取られたら対戦相手に世界を取られてしまうということです。
例えば、あなたが仕事でちょっとパニックになった時は、無我夢中な感じで呼吸が乱れているのではないのでしょうか?
この時に誰かが創った仕事空間に呼吸を取られてしまっています。
もっと身近な例だと、もしくはムカつく人がいたとします。この時こそ、ムカつく人のペースに取り込まれているということです。
そのままでは、あなたはムカつく人の操り人形です。
操り人形から脱するファーストステップが呼吸を意識にあげることです。
先にも書きましたが呼吸を意識にあげるだけで、世界を一段上の視点から省みることができ、不思議と問題に対しても落ち着いて対処できるようになるのです。
と同時に、呼吸を意識にあげることにより、あなたはあなたの理想の世界に生きることができるようになってくるのです。