雰囲気美人になるための方法の続きです。
今回大事なことはあなたが自分であなたのことを褒めることです。
私たちは褒められることに慣れていません。文化的に謙遜することが美徳としているので、逆は多々あります。
とかく相手に対して、自分が遜ることが美徳とされています。
愚妻、愚息など、よく考えてみれば、ちょっとやり過ぎだろうという言葉が、素晴らしいお言葉として社会的に共有されています。
また、あなたが他人からなにか嬉しいことをしてもらったときに、どのように答えていますか?
『すみません』と遠回しに謝っていませんか。
これもよくよく掘り下げると、『(私ごときの人間に気を遣って頂いて)すみません』のような意図が隠れているでしょう。
これでは、ありがたいこと、うれしいことをしてもらえばもらうほど自己評価を下げてしまいます。
また自分が社会的に規範にしたがって謙遜すればするほど、ゆっくりと、しかし着実に自己評価を下げてしまう罠が隠されています。
まさに悪い魔法です。
統治をしたい側からみれば、実によく出来たカラクリです。統治する側からみれば、“される側”の自己評価が低い方が望ましいのです。
このように書くと、『考え過ぎだろう』と指摘されるかもしれませんが、しかし、そう反論すること自体が仕掛けられた悪い魔法がその威力を発揮しているということ。
さて、雰囲気美人になるためにはこのような言葉遣いを改めて行く必要があります。
ほら、あなたの周りにも何かその人にとってうれしいことをしてもらったときに、普通の人は『すいません』と反応するところを、『ありがとう』と言える人がいませんか?
もしくは、今あなたの周りにいなくても、過去のクラスメイトにいませんでしたか?
きっとそのクラスメイトを思い出して『そういえばあの子は素敵だったな~』と感じませんか。オーラをまとっていたに違いないでしょう。
このような人々がまさに雰囲気美人です。
なお、誤解をしてほしくないのですが、自己評価が高いということは『わたしって凄いでしょう』と自慢げに言ってくる人ではありません。
もっと自然体に、たおやかに『この人と一緒にいるとなぜか心地よい』と思わせてくれる人です。
この雰囲気美人は自分や他人に語りかける言葉が肯定的なものです。肯定的な言葉をかけることをアファメーションといいます。
アファメーションとは”理想の自分度”をあげる方法です。そして、その理想はあなたのゴールで決まります。
ところで、逆向きのアファメーションもあります。これは理想の自分度や自己評価を下げてしまう言葉です。
『どーせ、わたしなんて』『わたしはダメ人間だから』『わたしの分際で』などの悪い魔法です。
また、他人があなたに向けて言った言葉もアファメーションになりえます。
『あなたって素敵ね』『あなたは素晴らしい』などの言葉です。こういった言葉のシャワーを浴びると自己評価はあがります。
とくに女性は言葉に敏感ですよね。
しかし、『お前はダメなやつだ』『〇〇さんて(悪い意味で)、△△だよね~』と、他人がいった言葉は自己評価を下げてしまいます。
※この言葉から逃れる方法は、その言葉を受け入れないこと。誰の言うことを聞くのかを正しく選別することが大事です
よく日本人の自己評価は諸外国に比べて低いといわれます。この原因はそれほど、悪い魔法がはびこっているということの表れです。
では、あなたが悪い魔法の餌食にならないためにはどうすればいいのでしょうか?
第一に、あなたのことを否定的、ぞんざいに扱う人から距離を置くこと。
次は、普段から使っている言葉を、理想の自分が使っている肯定的な言葉に変えていくこと。
最後は、それらのことを自分がしたいという心構えでおこなうことです。この理由については、また改めて書くことにします。