前回、『お金がどのようなところに流れてくのか?』について書きました。
まず、一生モノの技術や知識を習得する。
そして、そのことに対して、ニーズがあればお金は入ってくる。
その理由は、新たな付加価値を構築するからです。
つまり、付加価値のある所にお金は入ってくるのでした。
とはいえ、一生モノの知識や技術を習得するのには、けっこう時間がかかりました。
今回は、一生モノの技術や知識を習得する時間を圧倒的に短縮する裏技をお伝えします。
その方法とは、このブログでたびたび、ご紹介している抽象度です。
『えっ、なんで抽象度が関係あるの?』と疑問に思われるかもしれません。
抽象度を上げるとは(情報空間)の視点を上げること。
視点を上げると、いろいろな情報が目に入ってきます。
さっそく、東京都に在住の人が、初めての海外旅行でスペインのイビサ島を訪問しようとした場合を考えてみましょう。
まずは、飛行機で行くことを思いつくことでしょう。
なぜならば、大概の人はすでに飛行機でヨーロッパに行く方法を知っているので、こちらを選びます。
だいたいは、成田~スキポール(オランダ)~バルセロナ(スペイン)~イビサという旅程を組むでしょう。
もし費用を安く抑えようとすれば、LCCを使って、成田~ハノイ(ベトナム)~ドバイ(アラブ首長国連邦)~イビサという経路を思いつくことでしょう。
ちなみに、以前、イビサ島を訪問した女子に、このルートを進言したら却下されました。
「上のルートの方が機内食が美味しいから」との理由でした(笑)。
少し抽象度(視点)が上がって認識できる範囲が広がれば、一般的にはメジャーではないロシア経由の行き方に気づくかもしれません。
でも、もっと抽象度が上がる、たとえば、飛行機→交通手段と上がっていけば、船で行くという手段がみえてきます。
横浜港からバルセロナ港に立ち寄る貨物船(貨客船)に正式な旅客として乗り込む方法を見つけることでしょう。そこからイビサ島まで船で行けます。
日本人の多くにとって、クルーズ船以外で、ヨーロッパに行く方法は未知の分野のことでしょう。
※ただし、あくまでも貨物のスケジュールが優先なので、日程通りに現地に到着できる保証はありませんが(笑)
さらに、クライマックスまで抽象度を高めれば瞑想です(笑)
『私は今、イビサ島にいる』という瞑想です。
コーチングのエビデンスとなる認知科学による発見によって、
『脳にとっては、瞑想でみたイメージでも、実際に現地に行ってみた景色でも、より臨場感が高い方が本物』
と認識することが分かりました。
ですから、私は今、イビサ島にいると本気で確信できれば、一瞬でイビサ島に行けます。
こんな感じで抽象度を高めていくと、イビサ島に行くためのいろいろな方法が見つかります。
さて、ここまで書いて何が言いたいのかというと、抽象度を高めていくと、あなたが新たに経験する分野で、
・圧倒的に効率的なやり方
・今までに経験してきたこととの間で、共通点を発見する
ことが可能になります。
『(未知の分野の)これは(今までやってきたことの)あのことと同じだよね』みたいな感覚で物事に取り組めます。
私たちが、新たな世界に挑戦するときは、不安から、しり込みしてしまう場合もあります。
また、場合によっては『やっぱり止めておこう』と、元の状態(コンフォートゾーン)に戻ってしまうこともあります。
とはいえ、これだと人生は切り開けません。
きっと、今日は昨日の続き、明日も今日の続きという代わり映えしない毎日が続くことでしょう。
しかし、新しい分野に進む時に、それは既に知っていること、やってきたことと同じに捉えることができればどうでしょうか?
さっき書いたように、『あのことと同じだよね』といった感じで、安心して取り組むことができるハズです。
抽象度を上げることには、このようなメリットがあるのです。
次回は、最近実際にあった話で、抽象度を上げて、未知の知識と技術を手に入れた女子のケースを書いてみましょう。