2025-05-22

視点を上げて俯瞰すれば、見えてくる世界が変わってくる

前回の記事では、「抽象度を上げる」ことの重要性についてお話ししました。抽象度とは、視点を高くして物事を広く、俯瞰的に見る力のこと。これは、自分を客観的に見る「外的視点」を持つことであり、コーチングに欠かせない要素です。

今回は、その抽象度を上げるための具体的な練習方法についてご紹介します。

はじめの一歩は「意識に上げること」

抽象度を上げるための第一歩は、「今、自分が何をしているのか」に意識を向けることです。

たとえば、道を歩いているときに右足を上げた、足先が地面に触れた、かかとが着地したなどの動作を一つひとつ意識化してみてください。これは「歩行禅」と呼ばれるもので、座禅と同様に心を落ち着けるための禅の修行方法です。

歩きながら、足の動きや呼吸、周囲の音や光に注意を向けることで、普段は無意識で行っている動作を「意識に上げる」ことができます。このプロセスによって、私たちは自分の行動に介入できるようになり、習慣そのものを書き換える力を手に入れるのです。

無意識のクセを見直す

たとえば、ストレスがたまると暴飲暴食に走ってしまう人がいます。食べた後に「なんであんなに食べちゃったんだろう」と後悔する。中には、さらに自己嫌悪に陥り、極端な行動に出てしまう人もいるかもしれません。

そんなとき、「どうして私は食べすぎてしまうのだろう?」「このままでは身体にも心にもよくないのでは?」と、ふと立ち止まって考えてみる。これが「意識を介在させる」ということ。

無理に我慢するのではなく、たとえばカロリー控えめの炭酸水を飲んでから蒟蒻ゼリーを食べる、といった代替行動をプログラムすることもひとつの方法です。これも、自分を俯瞰する視点=抽象度を上げた結果としてできる判断です。

抽象度が上がると、心の声が聞こえる

抽象度を高めることで、「外的視点」、つまり客観的に自分を観察する視点が手に入ります。すると、「このままではいけない」という心の声が聞こえてくるようになります。

この声は「内省言語」と呼ばれ、自分の思考や行動のベースとなる「ブリーフシステム(信念体系)」の中核をなすものです。

私たちは、自分のブリーフシステムを通して世界を見ており、その枠組みによって現実(リアル)をつくり出しています。

だからこそ、「このままではいけない」という内なる声が聞こえてきたとき、それは現状から抜け出し、望むリアルに向かう第一歩なのです。

おわりに

抽象度を上げることは、自分の行動を意識化し、思考と感情のループから抜け出すための鍵です。


そしてその鍵は、人生をより豊かに、自分らしく生きるための確かな手がかりにもなるのです。

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