影響力を生みだす抽象度の階層

影響力を生みだす抽象度の階層

2018-08-11

影響力を持つためには抽象度の階層を理解することです。

 

少しカタイ記事になるかもしれませんが、これを知っている、知らないとでは周囲に与える影響力が桁違いです。

 

世の中の本当に成功している人は、分野に関わらずしっかりとこのことを理解しています。

 

 

 

 

 

 

 

今回扱うのは『戦略の階層』という考え方です。これはズバリ思考の抽象度のことです。

 

抽象度をカンタンに表すと視点の高さです。

 

 

 

 

 

 

 

戦略をざっくりと説明すれば、国際関係でいかに相手国に勝ち続けるのかという考えです。

 

何だかものものしい考え方ですが、実際ものものしいです(笑)

 

 

 

 

 

世界のリーダー達はいかにして外国との関係の中で、どうやって生き残り、影響力を与えていくのか長年、そればかり考えて続けて磨いてきました。

 

その結晶が『戦略の階層』です。

 

 

 

 

 

この考え方は国際関係が主ですが人間関係でも役立ちます。なぜならば国際関係も人間関係から発展したものだからです。

 

 

この考え方をしっかりと落とし込んで『世界標準のできる女子!』もしくは『抽象度の高い女子力』を身に付けてください。

 

 

 

 

 

 

 

さて、戦略の階層において戦略(抽象度)は7つ階層に分けられます。

 

 

 

 

階層というとミルフィーユ構造です。

 

 

①技術

 

ミルフィーユの一番下は技術です。

 

技術はもっとも具体的です。ということで抽象の反対は具体なので、抽象度の思考パターンである『戦略の階層』ミルフィーユで技術は一番下のパイ生地です。

 

 

 

 

技術というと国レベルの考え方では戦艦や戦闘機などの武器の性能です。相手国よりも高性能な武器を開発して、仮に戦争になっても自国が有利になるような技術を開発して磨いていくということです。

 

 

 

 

これを女性の恋愛に絡めると、技術はファッションやメイクです。恋のライバルのあの子よりも異性の目を惹きたい、または同性の支持を得たいためにファッションやメイクに気合を入れます。もしくは自分らしさを表すためのファッションや技術です。女性誌の特集でも女の子の武器である『愛されメイクやコーデ』は定番中の定番ですね。

 

 

 

 

 

あなたのキャリアの面から捉えると技術は資格です。女性に人気なのは英語や簿記の資格、最近ではコーチングの資格や技術もそうでしょうか。

 

 

 

ただし気を付けないといけないのは技術はマネされたり、それよりも高性能な技術が出回ったりすると、既存の技術は一気に衰退してしまう可能性が高いということです。

 

 

 

 

武器であれば、相手国が高性能なミサイルや潜水艦を開発した途端に、一気に力の均衡が崩れてしまいます。例えば、今の日本がまさしくその渦中にあります。N国が核ミサイルを開発して、実戦配備すれば残念ながら日本にある現行の武器では対処できません。

 

 

 

 

ファッションやメイクも同じです。これらには流行があります。もしくは自分よりもファッショナブルな女性やメイクが女性な人が登場した途端に、あなたが磨いてきた技術の影が薄れます。

 

 

 

 

英語や簿記の資格でも、例えば、採用面接のシーンで、自分よりも上位の級を持っている人が表れた瞬間に、あなたが持つ資格のインパクトは落ちます。コーチングでもより上位の資格(肩書)や技術が上手い人が表れればあなたの印象は薄れます。

 

 

 

 

また昨今はどの分野においても医者以外は『資格だけでは食えない』と言われていますし、実際にその通りでしょう。しかし、これは技術だけに固執した言葉です。もっと上の階層から資格を活かしていけば、そうとは言い切れなくなります。これが抽象度の面白いところです。

 

 

 

 

 

何が言いたいのかというと技術だけに頼っていると、あなたが持つ技術以上の人が表れたり、ゲームのルールが変ったりすれば途端に役に立たなくなります。それはあなたの印象が薄くなるということでもあります。また不要な競争にも駆り立てられます。

 

 

 

ゲームのルールの顕著な例が流行です。流行に流されやすい人がいますが、裏返せば、それは他人がつくった抽象度からその人の思考がハックされているということを意味します。

 

 

先に紹介した流行のファッションや『愛されメイクやコーデ』は、そもそもが他人がつくった価値観です。その目的は消費を促すためです。大概の資格もこれまた同じです。

 

 

何が言いたいのかというと一番下のパイ生地だけでは、いくら美味しかろうが心ともないということです。

 

 

 

②戦術

技術の一段上の階層(抽象度)が戦術です。

 

ミルフィーユで言うとパイ生地にのせるクリームです。

 

これはいかにして技術を使って、小さな場面で活用していくのかというレベルです。

 

パイ生地もクリームとのハーモニーがあれば美味しさが一気に引き立ちますよね。

 

 

 

日本という国レベルであれば、尖閣諸島の沖でC国の船が日本のテリトリーに入ってこないように海上保安庁の巡視船でフォーメーションを組んで進路を妨害することです。

 

 

巡視船は武器の一種ですが、それをいかに運用していくのかがポイントです。

 

 

A巡視船が相手の船の前に割り込んで否が応でも進路を変更させる。B巡視船はその船の後から追い掛けるように走る。A巡視船、B巡視船でC国の船を挟み撃ちにすることです。

 

C国の船一隻が素晴らしく高性能でも、日本側が複数で対処すれば有利な状況に持ち込めます。

 

 

 

女性の恋愛に絡めて、合コンに参加する場面では、お目当ての男性の付近や視線に入る位置に、とくにファッションやメイクが光り輝いてみえる奇跡のアングルに布陣することです。

 

さらには、その男性が振り向いてくれるように、仲間に協力を仰ぐことです。仲間を上手く活用していくのかも。ある女性に聞いたところ、これは良く使う手口もとい戦術らしいです(笑)。

 

 

資格で言えば、英語の資格に担保された英語力で、メールを書く、電話にでる、ディスカッションをするということです。簿記で言えば日々の帳簿を付けていくことです。コーチングの資格であればそれでセッションをするということです。

 

 

 

戦術をまとまると、技術を活用しながら、小さな場面で活かしていく術です。

 

 

続きは次回に回します。