人を動かすツボ③ 相手のアタマの中の世界へ介入する

人を動かすツボ③ 相手のアタマの中の世界へ介入する

2018-07-25

先日、お悩み相談をしてくれた女の子とのやり取りの続きです。

 

女の子は自分なりの答えを見つけ出して、元気になってくれた話です。

 

 

 

 

 

この女の子とはメールのやり取りを介しておこないました。

 

メールというよりはSNSに付属しているメッセンジャーです。

 

 

 

 

 

悩みを相談してくれている際に、女の子は目の前の物理的にケータイを持つ手や、部屋にいる自分ではなく、メッセンジャーを通してアクセスする言語空間(情報空間の一部)に臨場感を抱いていました。

 

私も同じくです。

 

 

 

 

 

 

目の前の物理的な世界ではなく、情報的な世界やイメージの世界である情報空間に臨場感を抱いているときは変性意識です。

変性意識は目の前の物理的な対象よりも、イメージなどの世界に臨場感を抱いた意識状態です。

 

 

歩きながら、仕事のことを考えていればもう既に変性意識です。

 

 

 

 

 

さて、女の子は東京、私は島根でメッセージのやり取りをしており、物理的な場は共有していなかったのですが、言語という情報的な世界に臨場感をお互いに感じています。

 

これも変性意識です。

 

 

 

詳細は、後ほど説明しますが、お互いに変性意識で、かつ情報的な場を共有しているからこそ、直接的に相手に影響を与えられます。

 

 

 

 

前回説明した、彼女は私に対して信頼してくれていたというのも、変性意識と情報的な場を共有した結果です。

※ただしコーチングではコーチはクライアントと臨場感を共有しません。クライアントの問題空間に関わるだけです。

 

 

 

 

 

また、あるコーチの情報発信を読んで、そのメッセージを素直に受け取ったり、感化されたりするのも然りです。

 

こうやって徐々に信頼が深まっていった結果、コーチングを受けようかなと思います。

 

このご時世、なかなか信頼がない人に、お金も時間も掛けませんよね。

 

 

 

 

 

 

 

さらに、カルトも同じくです。

 

カルトでは教祖を信頼させるために、意図的に信者に深い変性意識(多くは恐怖や脅し)を引き起こせさせます。

 

 

 

 

 

変性意識が深まった状態はある意味、赤ちゃん返りの世界です。

 

赤ちゃんは親という権威に守ってもらわなくてはなりません。なので赤ちゃんは、基本親の言うことを素直に受け入れますよね。

 

 

 

裏を返せば、生き残るという生存本能のために、盲目的に権威(教祖)に従わざるを得なくなります。

 

 

 

 

 

 

もしくは教祖自体がアタマがイカれている場合が殆んどですが、生まれつき、もしくは練習によって自分自身が深い変性意識に入ることで、それを他人に同調させます。

 

同調、それは臨場感の共有です、同じ世界をみている度合が深いです。

 

この時に教祖がお互いに共有している世界に操作を加えれば、その変化を相手も共有します。

 

 

 

 

 

例えば、気功を始めて行う生徒に対して、先生が指導するケースを想定してみましょう。

 

この場合は物理的な場を共有して、同じ行為を実施しているので同調が深まります。

 

 

 

 

 

この時に先生が、気の球を作ったり、剣をつくったりして生徒に触れさせます。

 

もしかしたら物理的には身体からでる熱や、周囲を取り巻く空気に触れているだけかもしれませんが、先生が『これが気です』と言えば、生徒は赤ちゃんが初めて言葉を覚えるように『気』信じるようになります。

 

これが情報操作であり、生徒は身体熱や空気に対する認識を『気』という情報に改めた格好となります。

 

 

※別の説明をすれば、お互いに共有している場を、つまり気が存在しない場(臨場感)から、気のある場に、生徒をつれて先生がパラレル移動させたのかもしれません。パラレル移動であれば一瞬で臨場感なり宇宙が変わっても納得です。生命現象だからできる時空(時間と空間)を超えるマジックです。

 

 

 

 

 

 

この結果、先生と生徒は『気』が存在する場を共有しているので、『気』によってまるで言語のように意図を伝達させることができるようになります。

 

相手に『後ろに飛べ!』と気を発して、実際に後ろに飛んでいってもらうこともできるようになります。

 

 

 

 

 

教祖も同じです。

 

私の言うことを効かないと『地獄に落ちる』、『霊に取りつかれる』と脅して、本当は単に木が折れた音や、風の音、はままた関節が鳴った音をラップ現象にすり替えているのです。

 

これも臨場感の共有であり、そこでの情報の書き換えです。

 

 

 

 

 

 

さて、相談してくれた女の子と私も臨場感を共有しました。

 

かつ、お互いに変性意識が深まった状態です。

 

 

 

 

 

もうお分かりでしょうが、書き換えに必要な環境が揃った格好になります。

※コーチングでも相手のココロを直接的に書き換えますが、それは本質ではありまえん。

 

ともすれば、悩みが何であれ、こちらから『大丈夫だよ』というメッセージを伝えれば直に伝わります。

 

人間はココロで大丈夫だと思えば、やがて現実もそれに対応するに合わせだします。

 

 

 

 

 

 

ただし、ポイントは女の子がそれ以前に感じていた、辛いという臨場感に負けないことです。

 

負けてしまうと、『そうだよね。辛いけど仕方がないよね』となり、お互いがその臨場感を共有、すなわち強固にして、ますます相談してくれた女の子を現状に留めてしまいます。

 

 

 

 

そうはならないためには相談される側が圧倒的に抽象度を高めて、その高さでバリアを張ることです。

 

抽象度の高いゴールを持つことが効果的です。