まずは『自分軸』を捨てなさい

まずは『自分軸』を捨てなさい

2017-04-16

※過去記事、加筆・修正です

 

ある女性より、他人から『あなたは目標がブレまくりだね』と言われてショックを受けたという相談を受けました。

 

・世間一般では一度決めた目標を保持しなさい。

・自分軸を持ちなさい

 

とまことしやかに言われます。

 

 

とりわけ『何事にも頑張らないといけない』または『頑張ればれない私には価値がない』と考えてしまう女性にはこの言葉が刺さってしまいます。

ゆえに、自分軸を持たないといけないと・・・。

 

 

でも大丈夫です。

ここで上げた目標はコーチングでいうゴールに置き換え可能です。

正直なところゴールは瞬間、瞬間で変わって問題ありません。

 

 

 

人の心は絶えず動くのが普通です。

とくに女性のココロとしては普通です。

『女心と秋の空』ということわざがあるくらいですから。

※女心と秋の空とは、変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だということ。 出典『故事ことわざ辞典』

 

 

あなたにとっての大切なことは、その局面、局面で変わっていくのは当たり前のことです。

しかしなぜか世間では、一度決めた目標はやり遂げなければならない、自分軸を持てと推奨されます。

 

 

ハッキリ言えば、これらは過去の慣習であり、過去に決めたことに拘らなければならないという過去ベースの考え方です。

時間は過去→現在→未来に流れるという発想から抜け出せていません。

 

 

また自分軸というのも、自分のオリジナルのようでありながら、実際は、他人の言葉です。

親や学校の先生など、影響力のある人の考えを、あなたは知らない間に取り込んで『ものの見方や考え方』を取り入れているのが正直なところです。

『ものの見方や考え方』のことをブリーフと言います。

 

 

もっと言うと、過去に影響力のある人が、恣意的にあなたを都合よく動かすために、言った可能性も否定できません。

そう考えると全然自分ではありません。他人に取って都合の良い『自分』の可能性があります。

 

 

 

なお、最初に設定したゴールは、それが素晴らしいと思い込まされてきた可能性が高いです。

 

例えば、年収1,000万円で都内でタワーマンションに住む。

車は外車にする。

恋人はフランス人であるべき

 

などです。

 

 

これらを満たすことは一般的に『勝ち組』と称され、他人と競って勝った人が得られるポジションです。

 

しかし、この『勝ち組』のポジション自体、誰かがマーケティングで生み出した考えです。

つまり、『勝ち組』ポジション自体に誰かの意図があります。

 

その意図があなたの『自分軸』に埋め込まれていませんか?

そして、その自分軸に適っているのかいないんかで一喜一憂していませんか?

 

 

実際のところ、私たちは他人の価値観を強烈に埋め込まれています。

埋め込みの強烈さを知りたい人は、駅がある人はその駅周辺を歩いてみてください、駅が近くにないという方はテレビのスイッチをONにしてみてください。

どれだけの宣伝広告が目につくのか分かりますが?

 

 

普段は宣伝広告の看板をあまり意識していないと思いますが、実はあなたの意識に上がっていないだけで確実に無意識下に仕組まれています。

 

 

しかし、真面目にセルフコーチングを続けていけば『あの時、設定したゴールって???』と疑問を感じる瞬間があります。

抽象度が高まった瞬間です。

🐹象度とは、ここでは視点の高さのことであり、これが高まると他人からの仕掛けに気が付けます。

 

 

あなたがココロから望むことは、いろいろな価値感を埋め込まれる前の、純粋な子どもだった頃に好きだったことにヒントがあるかもしれません。

 

あなたが子どもの頃に、寝食を忘れて楽しかったことは何だったでしょうか?

泥んこになりながら野原を駆け廻っていたことは何でしょうか?

門限を忘れる、またはギリギリまでねばって愉しんでいたことは何でしょうか?

 

 

今はそれが『自分軸』のせいで見えなくなっているのかもしれませんよ。

あの頃の感覚を取り戻しましょう。