過去に悩むより未来を選ぶ

自分自身について掘り下げていくと同時に、深くなれば深くなるほど溜まって膿が出るが如く、時にはネガティブな感情を伴います。

 

自分の本質に向うにつれて、ホメオスタシスの抵抗は強固になります。

 

それほど現状を維持したいのです。

 

少し余談ですが、コーチングでもセルフコーチングでも本当に変わる時は、個人差はありますが一見ネガティブと思える状況が訪れます。

 

『そもそもこんなことしても意味がない』『今はそのタイミングではない』という考えが頭を過ります。過るというよりも占拠です。

 

そしてコーチングセッションを受けることやセルフコーチングを実施していくことを止めてしまいます。

 

クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)です。

 

この記事をお読みになっている方も経験があるのではないでしょうか。

 

さて、そのくらい私たちを縛っているホメオスタシスの抵抗は強烈です。

 

私たちは○○の子ども、△△の友人、××会社の一員と言った具合に他人との関係性の中で生きています。もちろん、この世界に存在するものは全て関係性が存在を生んでいます。

 

自分を中心と考えると○○、△△、××との間に関係性の糸が見えます。これもホメオスタシスです。

 

以下は関係性をホメオスタシスと言い換えても良いです。

 

あなたが新しい自分になろうとしたり、挑戦をしようとしたりするとホメオスタシスの抵抗としてドリームキラーが表れます。

 

あなたという存在を、今ある関係性の位置や点から大きく動かしたくないのです。なお多少の可動範囲、いわゆる遊びの部分がコンフォートゾーンです。

 

ゆえにコンフォートゾーンから出ると、そちら側に引き戻されるカラクリです。

 

全ては関係性であるとすれば、例えば、ゴール設定をした。ゴール設定をするとは今の自分とゴール世界との間に新しい関係性を生むということであり、関係性の糸が繋がったということです。

 

無数に点在する関係性の糸のある部分を引っ張ったら、全然別の部分に影響が出るということも十分に考えられます。

 

だから思わぬ方向からチャンスがやって来た、偶然隣にいた人がキーマンだったという出来事にも因果があることが見えてきます。

 

偶然のように思えて、抽象度を上げて考えると必然というパターンです。

 

抽象度を上げればランダムに見える事象も、一段上の視点でとらえれば規則性が見いだせます。

 

ここで量子論を思い出したい所です。

 

素粒子は真空からポコポコと生まれてきます。どこかで消えると、またどこかから生まれてきます。

 

素粒子が消えて、次にどこから生まれてくるのか位置が予測できないと言われますが、消えた所から、生まれてくる所にも見えない関係性の糸が繋がっており必ず因果があると推測します。

 

世界には関係性があり因果がある。

 

よく道徳で言われる良い行いをすれば、後で思わぬ方向から良い行いが返ってくる。

 

反対に、悪い行いをすれば悪い行いが返ってくる。『天に唾を吐けば、唾が自分に落ちてくる』という格言も的を得ているなーと感じます。

 

自分が発したものが返ってくるという循環も関係性の話だということが分かります。

 

さて、話が脱線しましたがでは誰がその因果を操るのでしょう?

 

それは私達自身です。

 

そのためにはすぐ行動が大切です。

 

といいたい所ですが、すぐ行動だと、コンフォートゾーンに引き戻されるんでしたよね。

 

なので、因果を操る方法がゴール設定です。

 

と言うことで前置きが長かったですが話を戻します。

 

ネガティブな感情が出てくると辛いものです。

 

いくら感情は娯楽です、楽しみましょうが砂上の楼閣、机上の空論のような感じがする時があります。

 

『あいつのせいでこうなった』。

 

『あの人の余計なひと言でおかしくなった』。

 

と人や過去を恨みたくなります。

 

しつこいようですが、この恨みもホメオスタシスの仕業です。

 

でも、この考え方に拘泥していると時間は過去に流れていると捉えてしまい、ともすると、

いつまでも原因は過去のままであり、心は他人の支配下にあるという意味です。

 

しかし、それでいいのでしょうか。

 

幸いなことに私たちは時間は未来→現在→過去に流れていることを知りました。

 

現状を超えたゴールを設定して、望む未来との関係性を結ぶ、ゴールを手繰り寄せるという選択をして行くという人生を選ぶことができます。

 

それは関係性が支配する世界において、何者の支配下にもなく、自分の心を拠り所として生きていくという決意表明でもあります。

 

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