ガイドブックを閉じて旅に出よう

先の記事でも書いたとおり、僕の中で渋谷は若者の街というイメージが強かった。だから、駅から降りて、道元坂やセンター街などの若者が集まる場所にしか行ってこなかった。その情報が確かだということを証明するために、そこへわざわざ足を運んでいたのかもしれない。メディアで言われている断片的な情報、場所や空間で渋谷を勝手に定義していた。

他にも、松濤のような超高級住宅街があるのだけれど、フィールドワークに出るまでは知らなかったので、当然行くことはなかった。また、東電OL殺人事件で有名になった丸山町もあった。それまでは、スコトマ(盲点)に隠れていた。両町ともすぐ近くにあったのに。

何が言いたいかというと、知らないうちにテレビ、新聞、雑誌に価値観を誘導されているケースが多々あると実感した。

例えば、僕も昔、東京に行く前にTokyo Walker スカイツリー特集などのガイドブックを買って、自分が行きたいという所ではなく、人からおススメされた場所に行く為の準備に時間とお金を費やしていたことがある。他人や世間が良いと言っているから、いい場所なのだろうと考えたわけだ。

今この記事を書きながら「あれ、どこに行ったけ」と思い出しながら書いている。正直、あんまり覚えていない。確か、錦糸町か銀座に行ったような気がする程度だ。思い出にすらなっていない。

それよりも、青山にある幼稚園の前で、送迎の高級車が行列をなしていた光景の方をよっぽど覚えている。一緒に歩いていた人がコンフォートゾーンを乱されたためか、いきなりこの幼稚園の悪口を言い始め、それが止まらなかったのを覚えている。

確かに、人気スポットは、人気のゆえいい場所なのだろう。だが、僕の例からも分かるように、仕掛ける側が意図的にブームをつくりだし、情報操作をしている場合には気をつけなければならない。自分の考えではなく、他人や社会に都合のいいシチュエーションに知らない間にのせられていることが意外と多い。

どうせ旅行に行くなら、ガイドブックを閉じて、直感で行きたいところに行けばいい。ガイドブックに載っているところに行かなければならない(have to~)だと、楽しい旅もあったもんじゃない。というか、その情報がスコトマ(盲点)となって、それ以外の本当は自分が欲している情報を逃しているかもしれない。

メインストリートから、一歩外れたところに面白いものが転がっているのかもしれない。
コンフォートゾーンを外れる場面だからこそ、自分の持っている直感や感覚をあてにしてみてもらいたい。

これはコーチングにおけるゴール設定でも同じで、大概のクライアントは年収を1,000万円以上にしたい、フェラーリに乗りたい、タワーマンションに住みたいとか、世間的一般的にステイタスとされるゴールを設定しがちである。

だけど、セッションを進めるにつれて、どこからかそれは本当に自分が欲しているゴールではなく、マスコミから洗脳された事柄を、自分のゴールに置き換えていたということに気が付き始める。

なんかそれに似ているなと感じた。

ゴールは与えられるものではなく、自分でつくっていくものだ。一人ひとり違って当然なので、競争は必要なくなる。大事なことは、自分のゴールを達成したい(want to~)かどうかだ。

言い換えれば、ゴール設定に他人の許可はいらないし、他人がゴールをああだこうだというのは本来お門違いということだ。←そこが分かっていない人が意外と多いために書いておく。

旅行も同じで、自分の行きたいところに行くかどうかだ。ガイドブックに必要以上にのせられてはいけない。むしろ、自分がガイドブックをつくるくらいの姿勢が必要なのです。

10月18日(日)
大阪セミナーでセミナーをおこないます。

出演
アイドルコーチング 佐藤コーチ
ドイツ在住 光子コーチ
斎藤

詳細は↓
http://blog.livedoor.jp/success_/archives/1037744515.html