コーチが教える お金の悩みを解消する一方法

今回は自己評価と消費社会とコーチングの関係について書きます。

自己評価とは、自分が自分に対してどのように評価を下しているのか指します。自分のポジションに関する『セルフエスティーム』、自分の能力の自己評価『エフィカシー』などから成ります。

ココではザクッと自信と言い換えてみましょう。

モノにすがる
人は時として自信がないとモノにすがって自信を埋め合わせようと試みます。例えば、自信の無さを裏返すために、いわゆるブランドモノを持とうと試みます。※ブランドは長年の信頼によって培われたものなのでそれ自体は素晴らしいものです。

反対に、モノが幸せにしてくれるという錯覚に陥ります。

また、これを身に付けていれば皆から注目を集められて一目置かれる。反対に、持っていないと相手にされない。

このテレビ番組を見ておかなければ仲間外れになる。

時として、このような考えが背後に潜んでいます。

自信がある人間であれば「あっそう」で終わります。

しかし、自信が欠落していると仕掛ける側から与えられた恐怖心を真に受けてしまいます。

これに仲間からの圧力、いわゆる同調圧力が上手に絡みます。

本当にそのモノは必要?
本当は必要でないモノだけど、欲しいモノであると思うように巧妙に刷り込まれるわけです。下手をすると『なんであんなモノを買ってしまったのだろうと自己嫌悪に陥り、さらに自信を低下させてしまいます』

何気にテレビ番組や雑誌から埋め込まれています。

インターネットやSNSも同じです。

以前にも書きましたが、仕掛ける側にとっては、例えばFacebookを友達作りの道具だとは考えていません。消費を促すためのツールなのです。さらに、上まで行けば個人情報を抜き取って管理をしたり、ある種のブームや世論を誘導したりするための道具です。

今は誰もがスマホを持って検索をする時代、スマホ依存症という言葉があるほど、それを持っていないと落ち着かなくなる人もいます。

そんなスマホの世界に、抽象度の高い所から、よろしくない情報(欺瞞情報等)を流せばどうなるでしょうか。

また、自信が欠如してしまうと以下のような場面に遭遇してしまいます。

人びとの恐怖や不安、そして世間に受け入れられたいという欲求につけ込むメーカーや広告会社の手法は、驚くほど効果がある。(中略)ドイツでおこなわれた4年間にわたる調査では、店員との会話で気分が良くなることが、買いモノ中毒を招く重要な要素であることがわかった。「買いモノ中毒者は、店員との会話に深い満足感を覚える。彼らの傷つきやすい自我は、彼らをほめあげ、笑いかけ、王族のように扱う店員から、大きな励ましをあたえられる」(中略)「彼らは意識の上では、店員は商品を売ってその歩合が欲しいだけだとわかっている。だが、彼らの無意識は、特別な存在として扱われることに喜びを覚えるのだ。

マーティン リンストローム (著), Martin Lindstrom (原著), 木村 博江 (翻訳)『なぜ、それを買わずにはいられないのか―ブランド仕掛け人の告白』文藝春秋 2012年。

この行動により脳内より快楽モノ質であるドーパミンが放出されます。しかし、体験をすればするほど耐性が強くなりモノや行動の量が増えないと満足しなくなります。

こうなると、その分消費に回すお金は増えます。

これも脳の配線が変わってしまったことにより引き起こされます。

ゴール設定とドーパミン
ゴール設定も更新していかなければ、それまでのゴールに対して耐性が出来てしまいドーパミンが放出されにくくなる、またゴールを複数設定するということも、ドーパミン報酬回路の作用に関係しているのかもしれません。

コーチングセッションを受けると
さて、クライアントがコーチングセッションを受けると、最初は上にあげたモノを持って欲求を満たしたいというゴール設定をします。しかし、セッションが進むにつれ自己評価が高まります。同時に、抽象度も高まります。そして、ある時何々が欲しいというゴールは社会から刷り込まれていたということに気がつきます。

抽象度とIQが高くなり、仕掛ける側の意図が見抜けるようになります。また、自己評価が高まって『モノに頼らなくてもいいや』、『むしろそのモノを分かち合おう』という考えに変わります。

モノを分かち合う事によりハッピーを感じるわけです。以前も書きましたが、コレクティブ・ハッピーです。共感力が高まります。
※私個人の見解としては人間を含む生モノは、元来、共感力やコレクティブハッピー(力)が高いのだと考えます。しかし、例えば、資本主義などのシステムによりその本能が抑制されているのでは考えます。

このコレクティブハッピーを感じるためには、各個人が自信を持てるようになることが望ましいです。つまり、前提としてコレクティブエフィカシーの存在が必要です。

自信を高めて、不要な消費の罠にはハマらない。かつ、コレクティブハッピーな社会を目指す。

この点からもコーチが果たす機能は大きいと考えます。

まとめ
・自信が低いとモノにすがるようになってします
・モノがあれば幸せになるのでは考えてしまう
・反対に、モノがないから不幸、不安を感じてしまう
・この仕組みは巧妙に仕掛けられている
・テレビ・雑誌・インターネット・SNSがその媒体
・自信がないと、店員からチヤホヤされるために消費に走ってしまう
・これはドーパミンが放出されるため
・コーチングを受けると抽象度と自信が高まり、不要な消費が無くなる。また、モノを分かち合おうと考える
・自信を高めて、不要な消費の罠にハマらない、かつコレクティブハッピーな社会を目指すためにはコーチの果たす機能は大きい