あなたのまわりには、他人を利用するだけ利用して、自分だけが利益を得ようとする人はいませんか。
このような人をマニュピレーターと言います。マニュピレーターとは、他人を操作する人を意味します。
実は最近、このマニュピレーターから被害に遭った人からの相談が多いです。
被害にあった人の特徴は一時的に自己評価が低くなった人です。
より詳しくいうと、転職に失敗した、恋人と破局などと、社会的な立ち位置での自己評価が低下した人が被害を受けています。
社会的な立ち位置における自己評価のことをセルフエスティームと呼びます。
もともと安定したセルフエスティームを築いていた人のそれが低下した時に、マニュピレーターは表れやすいです。
一方で、マニュピレーターは(本当はセルフエスティームが低いけど)自信満々のように見えます。
かつ、戦略敵にいい人を装って近づいてきます。
不安定になって、一時的に低下したセルフエスティームは元に戻ろうします。下がった状態から上がろうとする時に、マニュピレーターの良いとこだけをことさら強調して、認識のパターンに取り込んでしまう修正があります。
簡単に言えば、人間はセルフエスティームが低下していれば、他人から好意を受けると、その人のことをより寛大で素晴らしい人物と見なしてしまうものです。
しかし、マニュピレーターが寛大で素晴らしくいい人なのは初めだけです。
ある時から、あなたを精神的に攻撃するような態度に豹変します。
豹変というか、本性を現すというのが適切な表現かもしれません。
先日まで、いい人だったはずの人が豹変した。この事実に対して、攻撃をされた側のココロは混乱します。
混乱して不安定になったココロは安定を目指そうとします。原理としては、先のセルフエスティームが下がった状態から、元に戻ろうとするのと同様です。
どうすれば合理的にココロが安定するのか?
それは『こんないい人が怒るなんて、私が悪いに違いない』と考えてしまうことです。
謝罪を受け入れたマニュピレーターは『そうやって素直に謝れるのは、あなただけですよ』と攻撃された人の態度を持ちあげます。飴を与えるのです。
皮肉なことに、態度を持ち上げられたことによって、低下していたセルフエスティームが向上したかのような錯覚を受けます。
本当に錯覚です。実際はさらにセルフエスティームが低下して、マニュピレーターに依存していきます。
DVをふるう男性とそこから離れられない女性の関係も同じです。
DVをふるおうとする男性は100%、女性を操ろうとしています。男性は女性に対して、物理的、精神的な暴力を働きます。
しかし、ある時に『ごめんなさい』と謝ったフリをします。
実はこの時に女性ココロも揺るがされて、その男性が作り出したリアリティの中に絡め取られてしまっています。
このようにしてリアルが揺らがされて、徐々にその中に取り込まれてしまうのです。
その背後にはラポールという現象があります。
ラポールとはマニュピレーターが作り出したリアリティの中で、彼に対して好意を抱くことです。
このラポールによって支配する側、される側の共依存的な関係に繋がり、それがコンフォートゾーンになります。
コンフォートゾーンは、ご存知のようにそれが心地よい状態です。
これが先に紹介した、相手の作り出したリアリティに取り込まれるという意味です。
では、このマニュピレーターからの被害に遭わないようにするにはどうしたらいいのか?
次回はその点を説明したいと思います。
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