認定コーチになりたいという相談を良く受けます。
それはそれで素晴らしいことだと思います。
折角なので、成った先のことを考えた方が良いとアドバイスします。
とはいうものの私も、その先のことは考えてなかったのですが・・・。入ってから見つけました。
さて、コーチになりたい方で、認定を取りたい人はその方法が分かるでしょう。なので既に現状の内側です。
良くあるパターンは認定を取りたいけど、金銭的な理由という方です。これが認定を取るだけだったら現状の内側なので、エネルギーがなかなか湧きません。
それよりも、高い現状の外側のゴールで、その中に認定を活かすだったらさらに強大なエネルギーが湧いてきます。これは理論の通りです。
本当に必要であれば、お金も問題は大概何とかなると考えます。なんだかんだ言って、本当に必要なモノは手に入ると思います。
認定証をもらうことだけがゴールになっては、もったいない限りです。
なお、認定コーチになりたいでは、ゴールになり得ません。
あの場で学ぶ技術や得られる仲間との縁起は、社会で機能を果たすからこそ価値があるのです。
もし、あなたがセッションをする側になれば、より一層その意味が理解できるでしょう。
『海猿』という海上保安官を主人公にした映画があります。
その中である教官が『最前線に楽しいことはない』と言っています。
実際、海難の現場は華々しい人命救助より、遺体の揚収の方が多いと聞きます。それは大変に心理的にきついものでしょう。それを成し遂げられるのは使命感です
翻ってコーチングの『最前線は楽しいことばかりではない』です。クライアントさんは、happyではない場合が多いです。その現状を何とかしたい、必死にもがいてコーチに向ってきます。
技術がないとこれに対処することはできません。よく、本を読んだだけでコーチングが出来ると仰る方がいますが、おそらく無理でしょう。
せいぜい、クライアントさんに情報空間で殺されるのが落ちです。
なので『最前線は楽しいことばかりではありません』。
もちろん最終的には、あらゆる状況を楽しいにしてしまえば良いですし、それがコーチングであり、抽象度の高いゴールがあるからその過程も楽しめるのです。
しかし新品コーチの頃は、最初の高いエフィカシーはどこへ、しばらくするとこんなはずではなかったと追いつめられることもあるかもしれません。
具体的には、数あるコーチの数に溺れてしまいクライアントが付かない。次に立ちはだかるのは技術の壁。これは数をこなせばこなすほど自分の理想とするレベルとの実力とのギャップにガッカリします。←悪い意味ではなく、さらに改善点があるということです。
そんな時に助けになるのが、その認定の場にいる先輩や仲間のコーチの存在です。
とくに長年コーチをされている先輩は、私よりも先に苦しい状況を経験して、それを乗り越えているので、その情報は宝です。
そうやって自分も愚直に現場の経験を積んでいくしかない。1年実践を積んでみて分かりました。
1年経ってみて、やっとあの頃のノートにメモしたことが分かるという事はしょっちゅうです。まだまだ、気が付いてない点も多々あることでしょう。
授業では、このことを言っていたのかと、見直せば見直すほどそのレベルの高さに驚きます。言い換えれば、私の抽象度が追い付いたということです。
認定を取りたい方は証書よりも、さらに大切な何かを学びに行くところだと考えた方が良いです。
あなたのゴールから観て必要であれば行けば良いし、きっと役に立つと思います。
認定取得の五歩先を目指しましょう。