私たちの日常は、私たちが無意識のうちにもつ信念に大きく左右されます。
信念とは英語でブリーフと言われます。
信念がもとになって、日ごろの考え方や行動パターンが決まってしまうことをブリーフシステムと呼びます。
たとえば、ダイエットをしようと思っていても、結局は『これが最後!と』と、食欲に押し切られてしまうのもブリーフシステムのためです。
・私は痩せていない方が良い
・自然にベスト体重に戻る
・今のママがちょうどいい
などという現象は、ブリーフシステムが引き起こします。
ブリーフシステムは言葉からつくられます。
自分が無意識のうちに使っているひとり言はもちろん、他人から言われた言葉もブリーフシステムに組み込まれてしまいます。
たとえば、
私は痩せていない方が良いというブリーフ(信念)がある人は、もしかしたら子どもの頃に、
他人から『〇〇ちゃん(あなた)はふっくらしているのが可愛い』と言われたり、
『多少ぽっちゃりしている方が健康にいい』と誰かが言ったのを聞いたりして育ったためかもしれません。
その後、これらの他人の言葉が『わたしはふっくらしているのがチャーミングだ』
『このくらいの体系が健康にいい』と、セルフトークに転換されるのです。
セルフトークは今あるブリーフシステムをさらに強固なものにします。
そして、これは自己イメージに直結します。
自己イメージというもので、自分が自分のことをどう見ているのか、思っているのかというイメージです。
さらに詳細に語れば、私たちは自己イメージに沿って世界を認識しています。
つまり、自己イメージとは私たちが認識している世界のことであり、それはそっくりそのまま現実(リアル)を意味します。
最初の言葉に話を戻すと、最終的にあなたの使う言葉が引き金となって、あなたの世界・現実をつくっているのです。
キリスト教に『はじめに言葉ありき』という格言が的を射ています。
子どもの頃に、『あなたは〇〇になりたい』と思った。けれども、周囲から『それは無理だよ』と言われたがために、今それが現実になってしまっているのです。
でも逆に考えると、今後は自分に語り掛ける言葉や周囲から受け入れる言葉を変えていけば、あなたの現実が変わっていくのです。
では、どういった言葉に変えていくのか?
それはあなたの理想からみた、今あるべき自分が使っているハズの言葉です。