東京オリンピックとコンフォートゾーン


こんにちは。

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、先日閉幕した東京オリンピックでは日本選手の金メダルラッシュが続きました。

もちろん、選手の頑張りがメダルをもたらしたことに間違いはありません。

とはいえ、やはり海外で開かれた場合と比べて、今回のメダルの数は突出しています。

今回のメダルラッシュを心理的な観点からみてみると、コンフォートゾーンという考え方が参考になります。

コンフォートゾーンとは、人が心理的に心地良く感じられる状態です。

コンフォートゾーンでは、今まで練習してきたことや勉強してきたことの威力を発揮するにもってこいです。

というよりも、むしろ人間はコンフォートゾーンの中でなければ、その人が本来持つ本来の能力を発揮することは難しい。

コンフォートゾーンの外だと緊張したり、良いテンポやリズムから外れます。

たとえば、いつも行くカフェのことを想像してみてください。

そのカフェでは、いつも同じ席に座ってしまいませんか?

ところが、ある日、その席が埋まってしまって違う席に座るはめになってしまった。

すると、なんだか落ち着かない気分になってしまったという経験がないでしょうか?

いつもの時間にいつもの席で読書に励もうと思っても、一旦別の席に座らされると全く頭に入ってこないということになります。

あるいは、間違えて男性用のトイレに入ってしまったことを想像してみてください。

全く男性用、女性用ともに物理的にトイレの形状は同じだけれども、心理的に全く落ち着けないでしょう。

これがコンフォートゾーンから外れてしまうということ。

逆に、コンフォートゾーンの中にとどまっていれば安心・安全で快適です。

コンフォートゾーンの中では、その人の本来のパフォーマンスが否応なく発揮されるのです。

オリンピック選手の場合も同じです。

外国の選手であれば、あるほど最低でもオリンピックの1ヶ月前、2か月前までには日本に来て、環境に慣れたいところでした。

日本を自分のコンフォートゾーンにしたかったわけです。

けれども、コロナのためにそれが叶わなかった。

多くの外国の選手たちが、自分の競技が始まる直前に来て、ほぼぶっつけ本番で試合に臨まなければなりませんでした。

一方、日本の選手であれば、いつもの慣れ親しんだ空間と状態がやってきたのです。

コンマ(,)1秒の判断によって大きく結果が変わってしまう競技の選手ほど、コンフォートゾーンにいるのか、いないのかの違いは大きいのです。

このようにマインドの観点からスポーツを観戦してみるのもおもしろいです。


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