ここ最近エフィカシーの話を書いています。
エフィカシーとは自分の能力の自己評価です。
一方でセルフエステームという概念があります。これは自尊心や自分のポジションに関する自己評価です。
ここではエフィカシーもセルフエステームもまとめて自己評価と表します。
私はこれが極めて低い人間でした。
イジメについて
小学校の頃にイジメられっ子でした。反対に、自分より弱い立場にある者をイジメる側でもありました。
イジメられないように先にイジメる。ネガティブなループに陥っていました。
なぜイジメが起こるのかというと、イジメる側のコンフォートゾーンを揺らがすからです。
もしかしたら、イジメている側もなぜイジメているのか分からないかもしれません。
というよりは意識に上がらずに衝動的にイジメてしまうのかもしれません。
その背後には、間違いなく低い自己評価が見え隠れします。
自己評価が低いゆえに、相手を打ちのめして、その関係性において心理的に優位に立ちたいのです。
イジメる側は暴力や恐怖を使って、クラスを支配しようと試みます。
多くの場合この人物も暴力や恐怖によって育てられています。暴力と恐怖の連鎖なのです。
恐怖によりクラスメイトが変性意識下に置かれます。変性意識下においては、それを仕掛けた側に対して親近感が生じます。
この親近感をラポールと言います。
話が少しそれますが、恐怖で相手を脅す占い師や、過激な物言いや毒舌を売りにした芸能人や政治家に人気が出る理由の一つがこれです。
この人物とクラスメイトの関係性において、ラポールが形成されて、イジメる側は、権力基盤を強固にします。
それに追随する者が表れます。また、追随しなくてもそれを肯定する者も表れます。
イジメがコンフォートゾーン
さらには、イジメの標的となる人物も、好むと好まないに関わらずに、その役割を演じてしまうようになります。
イジメられる側も、イジメる側にラポールを抱いてしまう。
要するに、イジメられることがコンフォートゾーンになってしまうのです。
このようにして、クラスにとっての心地よい空間(コンフォートゾーン)が構築されます。
クラス内カーストの話にも通じます。
その証拠に、イジメる側、イジメられる人物や立場は変われど、イジメ自体がなくならなかった記憶がありませんか。
このような状況であれば、いろいろと行動を起こすこと自体がイジメられるリスクを背負ってしまいます。何か目立つことをすれば、ドリームキラーが表れ、叩き潰されます。
この状態が続けば、エフィカシーが低くなってしまうのも当然です。
どうやって抜け出すか
今イジメに苦しんでいる方は、無理に学校に行く必要はありません。逃げではなく、自分を守るために学校に行かない選択です。
賢明なあなたは恐怖や不安でコントロールしようとする卑怯な輩の支配下におさまる必要はありません。
つまり、「学校に行かない僕は悪い子だ」と自己評価を下げる必要は全くありません。
学校の勉強なんて後でなんとでもなります。
さて、この状況を打破するためには、教師がこの空間を打ち破る高いエフィカシーを持つ必要があると考えます。高いエフィカシーに同調させてしまうのです。
また教師にはこの関係性を俯瞰して観る能力が求められます。
学校自体がコレクティブ・エフィカシーの場となる必要があります。先生同士がいがみ合っている場合ではありません。
そのためにも学校教育にコーチング理論が導入される必要があると考えます。
子どもや青少年向けのコーチングプログラムPX2が果たす役割は大きいのです。
まとめ
・イジメは自己評価を下げる要因の一つである
・イジメる側の低い自己評価が揺るがされるためにイジメが生じる
・イジメる側は、恐怖や不安を煽る。それがクラスメイトに変性意識を生み出し、イジメる側にラポールを生じさせてしまう
・イジメられる側も、イジメる側にラポールを生じてしまう。その状態がコンフォートゾーンになる危険性がある
・クラス内カーストも、コンフォートゾーンの一形態
・教師には、イジメを一掃するために高いエフィカシーが求められる
・教育現場にこそ、コーチング理論が必要
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