先日書いた元彼との別れの記事に反響がありました。
今回は『なぜ元彼に固執してしまうのか?』
前回とは違う角度から書きます。
まずいきなりですが、私達には脳があります。
脳はコンピュータで、プログラムが作動していると考えてみましょう。
あなたが、もし今はとても辛いという気持ちを感じているとしたら、それは脳が生み出しているプログラムです。
彼とお付き合いをしていた頃は、二人の仲に不安を混じることもありましたが、しばらく一緒にいることができたので、今後もこの状態が続く。
いずれは結ばれて、この状態を基準に人生が続いていくと、ココロ(脳)のどこかで感じていた、否、思いたかったのではないでしょうか。
それに向かって、ピコピコピコとあなたの脳は自動制御プログラムで情報処理をしていました。
※ホメオスタシスのことです。
この自動制御プログラムでは、ゴールまでの枠組みがおぼろげながら見えていました。
この枠組みのことをゲシュタルトと言います。
しかし、自動制御プログラムで、ゴールインかと思っていた矢先の『想定外』のエラーが走りました。
※人生は『想定外』が付き物です。でも、ないものとして考えてしまうのが脳が手抜き器官たるゆえんです。
ゴールまでの枠組みが壊れてしまいました。
枠組みが壊れてしまった時に、人間は不安や恐怖を覚えます。
時にはうつ状態になります。
人間に備わった本能であり、そのようなプログラムだからです。
あなたがパニックに陥ったり、布団から出られなくなったりしたのはこのためです。
でも、お腹が減ったのでご飯は食べることができました。
また、人間のココロ(脳)はこの枠組み(ゲシュタルト)が壊れたら、あわてて再統合しようとます。
この時のパワーは強烈です。創造的でもあります。
もしかして今、まさに元彼と元鞘に収まろうと天才的に、あなたの脳はプログラムを走らせているのかもしれませんね。
『お互いに今一度、距離を置いて冷静になれば、やり直せるかも』
『もう一回。友達からやり直せばいい』
はたまた、『エッチをさせれば戻って来てくれるかも。』
などと、アイデアが浮かびます。
なお、エッチをさせればはおススメしません。女性はセッ〇スのだけの関係からでも、本命に昇格できると考えて考えるようです。
しかし、男性はそうは考えません。男性から見て、元彼女がエッチ出来るとみれば、ほぼ間違いなく、そのための要員として扱われるのがオチです。
ここは冷徹な国際政治と同様、リアリズム(現実主義)が支配しています。
『それでもいいの』と考えてしまったら、ちょっと混乱している可能性があるので、冷静になりましょう。
コンピューターは熱をもったら冷却が必要です。
『新しい彼女が出来たのかな』
『彼は、今何をしているんだろう』
と、この様なことも気になります。
一方で、関係復活へ向けて、またピコピコピコとプログラムが作動しています。
また、元彼と別れてしまった現実もリアリティを帯びてきています。『今度はフリーな私の状態』が自動制御モードにとって替わりそうです。
『今でも彼の彼女』と言う枠組みと、『元彼女』という相反する認識が枠組みがつばぜり合いを起こしています。
この状態を認知的不協和と言います。
この状態では、怒りや悲しみが激しくでてきます。
『あの野郎、振りやがて、ふざけやがって』という怒り。
『もういいもん』という哀しみです。
『でも、やり直せるかも』という期待も湧くことでしょう。
そして、やがてあなたにとって確信の可能性が高い方に落ち着きます。
今度は『フリーな私』が基準(デフォルト)になっていけば、元彼のことがだんだん気にならなくなり冷静さを取り戻すでしょう。
でも、寂しくてやっぱり泣きます。
最終的には、脳は安定を取り戻す方向に向かってくれています。これも自動制御モードです。
そんなあなたに次の言葉を送ります。
立ち上ってたたみなさい君の悲嘆の地図を(Stand up and fold. Your map of desolation.)
オーデン(W.H.Auden)
元彼とまたやり直すのか
その時は、一からまた白紙でやり直すようにしましょう
それとも、新しい恋に進むのか
いずれにせよ、『悲嘆の地図を畳んで、あなたが立ち上がらないこと』には、始まらないのです。
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