父への看病で改めて気が付いたことは、私たちは選んだ(選ばされた)臨場感空間に生きているということです。
死へのリスクがつきまとう環境には、強い臨場感空間が生まれます。
苫米地英人著 『すごいリーダーは『脳』がちがう』三才ブックス P95。
病院や病気は死を連想させるところ。最初に入ったICUは数年前に祖母が息を引き取った場所。一瞬でゴールの臨場感が飛び、過去の辛い記憶に支配されました。
しかし、徐々に前向きな臨場感を取り戻させてくれたのも他のコーチ達であり、その方々の情報発信です。
今は気功師の先生とともに、健康かつ明るい未来という臨場感空間の構築に徹底的に働きかけています。
病院の先生によっては親切心から危機を煽りますが、それに負けない空間を構築していく必要があります。
こう言ったら叱られるかもしれませんが、医師によっては何か問題があったときのために、最悪の事態を伝えるようです。
しかし、それにより患者はその臨場感に取り込まれて、むしろ悪くなっているケースもあるのではないかと推測します。さらに悪いことに、病院という場所がさらにその臨場感を強めていく。
冒頭に書いたように死や恐怖への臨場感は強く、患者はその空間を支配している(その状態を取り除けるのはその人しかいないという)医師にハイパーラポールを覚えます。
一度ハイパーラポールが生じれば、患者は医師の言うことを何でも聞いてしまいます。それが良い物であれば良いのですが、時にはそうでない場合もあります。
余命何ヶ月と言われれば、無意識下に刻み込まれてしまう恐れもあります。そうすればまるで暗示のように数か月後にはという結果になるかも知れません。
そんなことにならないように、確実に良くなった世界(ゴール)を確信する側にハイパーラポールを生じさせることが大切です。
これはクライアントにセッションする時と同じ。クライアントの周囲360°は基本ドリームキラーだらけ。
でも、コーチはその臨場感からゴールの臨場感に導くのです。
クライアントにとっては最悪、最低の状況。しかし、このコーチが応援してくれればゴールは叶うと確信します。
一方でコーチもクライアントのゴール達成を確信します。
確信×確信が高い世界がリアルとして選ばれています。
ゴールが叶った可能性世界、反対に叶っていない可能性世界といろいろありますが、その中でも自我とホメオスタシスがフィードバックを取った世界が臨場感が高くリアルとなるようです(臨場感世界の現実化 Realized Verticality)。
この姿勢が功を奏したのか日に日に元気になり癌と思われる細胞の影も薄くなりました。
父にとっては健康な自分が確信のある世界であり、自我がその世界とホメオスタシスフィードバックが作用して臨場感を高めてリアルになった。ゆえに身体の情報が書き換わったものと考察できます。
良く癌にプラシーボは大切だと言われますが、その通りだと思います。
プラシーボこそ患者の可能性世界を操る手法です。
個人的にはマインドの状態が治療に大きく影響する、むしろ癌はマインドのエラーが物理である肉体に表れたものと考えています。
この件に関しては今後研究の価値があります。
なぜこのように書くのかというと、この記事が今後誰かの、とくにコーチの役に立てるものと思うので書き記しました。