映像化(ビジュアライゼーション)の前に必須の下ごしらえ

映像化(ビジュアライゼーション)の前に必須の下ごしらえ

コーチングにおける映像化を効果的に行うには下ごしらえが必要です。

 

出汁を取っていない味噌汁が食べれたものではないのと同様に、現実感をゆらがしていない映像化は手で砂金を掬うくらいに間が抜けています。

 

 

 例えば、今の現実が古くてさび付いた水道の蛇口だとしましょう。そして、新しい現実としての蛇口に取り換えることを考えてみましょう。

 

そのためには古い蛇口を一旦取り外す必要があります。

そして、この時に蛇口がさび付いてガチガチに固まっている時は油を付けたり、ネジを緩めたりする必要があります。

こうすることで古い蛇口が取り外しやすくなりますよね。

 

 

同じように、新しい現実に向かっているイメージを無意識に刷り込んでいくためには、情報空間に油を指したり、固定しているネジを緩めたりする必要があるのです。

 

もっとも油を指すや、ネジを緩めるは比喩です。

 

また情報空間とは情報処理機関である脳内に構築されたイメージの世界のことです。

※厳密には私たちが意識している世界そのものが情報空間です。

 

 

情報空間で油を指す、ネジを緩めるという行為が現実のゆらぎに繋がります。

 

これにはいろいろな方法がありますが、最もパワフルな方法を紹介します。

 

 

 

それは今見ているものの概念の度合い(抽象度)を上げてみることです。

 

もしあなたが今スマホでこの記事を読んでいたのなら、スマホの一段上の概念は通信機器と捉えてみます。さらに一段上げると物になり、無機物です。

 

上にあげていけばいくほど、概念は抽象的になります。

※これを抽象度を上げるといいます。

 

ここでイメージの中で、物体としてのスマホから通信機器に向かって糸を繋ぎます。

さらに上へ物、さらに上に無機物といった具合に糸をイメージしてみましょう。

 

 

また通信機器といえばパソコン、ゲーム機、Faxなど同じ概念の高いで横に展開して糸を引いていきます。

 そしてパソコンの一段上の概念は情報伝達装置、物となります。

 

ゲーム機は暇つぶしの道具、おもちゃ、情報処理装置と上にあげて糸を引いていきます。

同じようにFaxは情報伝達装置、電化製品、物と上げていきます。

 

 

また物といえば財布、テレビ、椅子などと思いつくままに自由に連想してください。

 

財布の概念を上げると入れ物、アクセサリーなどに行きつきます。

テレビは情報受信装置、電化製品、箱です。椅子は木工製品、気、有機物などに行きつきます。

 

このようなイメージをするとスマホを起点に、糸が網の目状に広がって、それがいろいろな物や概念に世界にまで広がり、大きな関係性へと展開していることが見えてくるでしょう。

 

言い換えれば、スマホも何ならかの関係性の一結実点であることが分かります。

 

このことが分かったら、スマホと椅子から発展した有機物の一をイメージの中で入れ替えてみてください。臨場感を高めるためにとを使って動かすと効果が高いでしょう。

きっとクラっと来るはずです。

 

このクラっと来るのが現実のゆらぎです。

油を指したり、ネジを緩めたりする行為で、あなたの無意識に強烈な書き換えのインパクトを与えます。

 

 

さらに、上に紹介したネットワークは、あくまでも概念の一部分だけを切り取ったものです。

 

しかし、そこに終わりがありません。しかも概念を上にまで伸ばすと必ずという概念にたどり着きます。

 

空とは少ない情報量で全てを含む概念で、宇宙のすべて、世界のすべてを含んだ状態です。もちろんあなたのゴールもそこに含まれています。

 

 

そして、このワークを通じて、今あなたの目の間に映っている現実とは、今のあなたにとって重要なことの表れと関係性が結実した結果ということがお分かり頂けるでしょう。

 

 

またワークで感じたとおりに背後は空があり、つまり今の現実は、高い次元にある膨大な空という可能性世界が最も低い次元に現れた結果であると理解できます。

 

ここまで理解できたら、さらに現実はゆらぎます。

 

 これが冒頭にあげた下ごしらえです。

 

この下ごしらえが出来たうえで映像化を行えば、本当に現実が変わっていくことがお分かり頂けることでしょう。