コーチングを着実に実践していくには
身体を緩めていくことが大切です。
身体を緩めることはこれに限らず
人生全般を楽しく過ごすために必須です。
身体がガチガチの緊張状態で
『最高に幸せな気分』と言っている人はいませんよね。
楽しそうに輝いている人は
ほぼ間違いなく
身体が緩んでいます。
身体が緩むと脳の前頭前野が優位になり
クリエイティブな思考ができるようになります。
いわゆる、抽象度があがった状態です。
抽象度はざっくり言えば概念の階層のこと。
概念の階層をあがっていくとは
視点を高くすること。
例えば、秋田犬がいるとします。
名前は鈴木さん家のポチ。
一段階抽象度をあげると秋田県です。
もうワンランク上げれば犬。
さらに哺乳類⇒動物といった具合に概念の階層があがっていきます。
山田さんちのポチのことを知ろうとしても
その犬(山田さんちのポチ)の情報しか手に入りません。
けれども、犬という視点からアプローチすれば
秋田犬の他にもダックスフンド
ヨークシャーテリアなどを知ることができます。
何ごとも抽象度をあげた視点から
物事にアプローチをすると効果的です。
例えば、英語を学ぶ人も、抽象度が応用できます。
transgress (超える)という英単語があります。
この単語は日常生活ではあまり見かけることはありません。
したがって、覚えようとするのは一苦労です。
でも、抽象度をあげるとこの単語は二つ
trans(トランス:超える)とgress(グレス:足を踏み入れる)に分解できます。
trans(トランス:超える)という単語はトランスジェンダー
トランスミュージックなどカタカナでもよく聞きます。
仮に、gress(グレス:足を踏み入れる)の意味がわからなくても
trans(超える)に着目して
transgressは、何かを超えるという意味だと推測できます。
ちなみに、transgressの語源はラテン語です。
ラテン語はかつてヨーロッパで知識人の共通語として用いられ
学術界や文学、歴史、法律、医学、音楽、哲学など
多岐にわたる分野に影響を与えました。
また、ラテン語は多くの言語に語彙や文法の面で影響を与え
現代のイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語にも受け継がれています。
英語にもラテン語由来の言葉が多く取り入れられています。
ラテン語は抽象度の高い言語だと言えるでしょう。
なのでラテン語の語源の知識があれば
イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語
そして大部分の英単語の意味が推測できます。
もしかしたら、学生のころに英単語を
A~Zまで芋づる式で丸暗記をした経験がないでしょうか。
この方法は学生のころにはできても
記憶力が低下した大人になってからは難しくなります。
大人になって英単語1万語覚えろと言われてもカナリ過酷。
そこで抽象度を応用してラテン語の語源を100語押さえておけば
未知の英単語に出くわしても
その場でおおよその意味が推測できるようになります。
英単語を1万語覚えるよりも
ワンランク上の抽象度であるラテン語を押さえておけば
より少ない労力で
潜在的には1万語レベルの英単語(英検1級相当)を覚えたのと同じ読解力が身に付きます。
意味が分からない場合は無意識がヒントを与えてくれます(大事)。
繰り返しますがイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語にも応用可能です。
抽象度をあげて、視点を高くすれば
このようなライフハックが可能となります。