先日アンカー&トリガーについて説明しました。
アンカーはある精神状態のことで、トリガーはその状態を思い出す引き金でした。
犬を見たら怖く感じたり、雷が鳴ると取り乱したり、同年代の人の指に指輪があると落ち込むのはアンカー&トリガーが原因でした。
悪い魔法です。
今回は、この悪い魔法への対処方法を説明します。
さて、悪い魔法の原因は過去の記憶でした。過去の記憶を現在に引っ張り出すことが嫌な気分を誘発してしまいました。
ということは、対処法として、嫌な記憶を引っ張り出さない、もしくは思いだしても、嫌な度合いを、できるだけ低減させれば良いということになります。
つまり、嫌な気分になる原因のものを見たり、聞いたりしても平常心が保てるようになればいいのですね。
実際問題として、街中に犬はいますし、雷は鳴っています。指輪をつけた同年代の女性はたくさんいます。
そこを避けることは現実問題として不可能です。
1)アンカー&トリガーの解除
なので、現実的な対処法はアンカー&トリガーの解除です。
爆弾の信管を抜き取ると、起爆スイッチを押しても爆発しなくなります。これと同じように、心の中の信管を抜き取り悪い魔法を浄化します。
とはいえ、嫌な気分や不安、落ち込む感じを弱めることができるの?
とあなたは疑問に思うことでしょう。いきなり、一気に低減させることは極端なアイデアかつ難しい。
でも1割ずつなら、人間にとって体感を弱めていくことができます。1割、また1割と……。
しかし、それでも、まだ本当にそんなことができるの?難しそうだ!と疑念がぬぐえないでしょう。
そこでコツをお伝えすると、最初に1割ずつ、嫌な気分を強めていきます。1割、1割と嫌な気分を強めてみてください。すると、嫌な気分は自分でコントロール可能な情報であるということが、体感をもって理解できます。
これはつまり、同じ操作を、逆向きに実施すれば、気分を弱めていくことができるということの証です。
2)過去のポジティブな記憶を思い出す
次のステップに進みます。
過去のポジティブな記憶、うれしい、たのしい、気持ちいい記憶を思いだします。
記憶の中でも、とくに感情をすくい上げましょう。このうれしかった記憶を1割、1割と高めていきます。
ここまでできたら下の赤色のステップまで進みましょう。
(ワンランク上のテクニック)
もうワンランク高度なテクニックを紹介します。まず、うれしいという体感を引っ張り出すことに成功したら、その感覚を感触に変えてコネコネして玉にします。
それをイメージの中で、玉を青に塗って左前(左胸の前)あたりに置きます。
次に、楽しいという体感を引っ張り出し、イメージ上で黄色の感触玉に変えます。
この玉を前方に置きます。高さはうれしい球(青玉)と同じにします。
最後に、気持ちいい体感を同じように処理します。赤の玉にして右胸の前に置きます。高さは、先の二つの玉と同じにします。
すると、自分から見て、胸の高さのあたりに、左から青玉、黄玉、赤玉が信号機の配色と同じに並びます。
※玉の色は、今回はイメージしやすいようにこのようにしましたが、イメージできるのならが、あなたの好きな色に変えてOKです
また青玉を触ればうれしいという気持ちがよみがえってくるか試してみてください。黄玉に触れたら楽しいです。赤玉だと気持ちいいです。
この三つに触って感情がよみがえってくれば成功です。
さらに、この三つの玉を、おのおのをオデコのあたりにもって上がって一つに統合してみましょう。色は白く光り輝く色です。
感情も、うれしい、楽しい、気持ちいいがミックスされた強力なポジティブな感情になります。
このポジティブ感情も1割、1割と強化してみましょう。色もだんだんと明るくなるように設定します。
(ワンランク上のテクニック、ここまで)
3)嫌な場面を意図的に思いだす
この感情をまとっている時に不安、恐怖、恥ずかしい場面を意図的に思いだすようにします。
この過程を繰り返していけばいくほど不安、恐怖、恥ずかしいアンカー&トリガーが解除されて、悪い魔法が浄化されていくのです。