あなたは他人の影響を受けやすくありませんか?
例えば、せっかくいい気分だったのに、イライラした人の近くに自分も嫌な気分になってしまう。
コーチングを勉強しているのに、会社に行ったら効果が薄れてしまう。
突発的な事があるとパニックになってしまったり、緊張してしまったりしてしまう。
これらによって『私は何をやっているんだろう↴』と落ち込んでしまう。
などの経験がないでしょうか?
この原因は他人にあなたのリアルを持っていかれたためです。
リアルを持っていかれるとは臨場感を持っていかれてしまったという意味です。
なので、今回は他人にあなたのリアルを持っていかれないための技術について書きます。
それは自身の臨場感をコントロールするということです。
臨場感とは、あたかも本当だと感じるような感覚です。
気持ちを傾ける感覚と言っても良いかもしれませんね。
これは呼吸を操ることで可能になります。
呼吸とは私たち生命が生きていく上で最も強烈な臨場感。
その最も強烈な臨場感を自分でコントロールすれば良いのです。
強烈な臨場感を自分でコントロールできれば、他人が持ってきた臨場感に打ち勝てます。
武道でも『呼吸を取られたら負け』と言われるようです。
同じことは、普段の人間関係にも当てはまります。
呼吸とはその人のペースであり、自分のペースを乱されたら負けです。
さて、呼吸法に関して、方法は様々ありますが比較的簡単で効果テキメンなのが米軍特殊部隊方式です。
米軍特殊部隊は過酷な状況下で任務を遂行しています。
ちょっとイメージが難しいかもしれませんが、米軍特殊部隊は戦場で鉄砲の弾が飛んできたり、爆発したりという強烈な臨場感が生じる場所でも落ち着いて仕事をしなければなりません。
一般的に人間はセックス、デス(死)、大きい音に反応してしまいます。
爆発や鉄砲の弾が飛んでくるような空間は強烈な臨場感です。
普通の人であれば発狂してしまうでしょう。
性に関する記事があると気になってしまったり、大きな音がするとビクッと反応してしまうのは本能のためです。
本能とは何かと言うとホメオスタシスフィーッドバックのことです。
セックス、デス(死)、大きい音に対してホメオスタシスフィーッドバックが働いて自動的に臨場感を持っていかれてしまう今日この頃。
逆を言えば臨場感が高ければホメオスタシスフィーッドバックが働くということです。
コーチングにおいて、ゴールのコンフォートゾーンの臨場感を高めましょうと推奨するのです。
さて、特殊部隊員は爆発や鉄砲の弾が飛んでくるような状況でも、それに打ち勝たなければなりません。
自分で自分の臨場感をコントロールであり、それには呼吸のコントロールが鍵を握ります。
そこで具体的な方法としては、
①4秒かけて息を吸う
②4秒息をとめる
③4秒息を吐く
④4秒息をとめる
です。
①~④までの行程を、4秒間均等に実施して正方形の箱をイメージします。
ボックスブリージングと呼ばれています。
※参考記事
しかし、実際にやってみると良いですが案外難しい。
なので、私はボックスブリージングを改良した方法を採用しています。
①4秒息を吸う
②4秒止める
③4秒吐く
です。
イメージとしては三角形であり、おにぎりのような形です。
名前はおにぎり呼吸です(笑)
むしろ逆算三角形にして、今後はハート呼吸にしましょうか(笑)
方法は鼻から吸って、状況に合わせて鼻もしくは口から吐きます。
この際に呼吸に意識を向けます。
次第に、おでこのあたりがムズムズしてくれば成功です。
ムズムズしてくるとは前頭前野が働いた状態です。
前頭前野は喜怒哀楽をつかさどる扁桃体の働きを抑制します。
イヤな気分も感じにくくなりますが、反面嬉しさも感じにくくなります。
至ってフラットな心境になります。
また、この状態だと自分を取り巻く状況を一段上から俯瞰して観ることができます。
いわゆる抽象度が高まった状態です。
実際にやってみるといつもとは違った冷静な自分を体感できるでしょう。
※米軍に対してロシア軍方式もあります。システマブリージングと呼びます。この方法はさらに緊張した場面に有効です。興味があれば調べてみると良いでしょう。
冷静な自分でいてかつ、セルフトークをしっかりとコントロールができれば(セルフ)コーチングはもっともっとうまく作動します。
PS内弟子によれば、いい男にならば持っていかれても良いそうです(笑)