先日、一方的に喋ってくる人の話を聞いていたら頭がポーッとしてくるという記事を書きました。
あれは「オーバーフロー」と言って、相手の脳内情報処理能力以上の情報を短期間で一気に与えて相手を変性意識状態に陥れる洗脳技術の一つです。重要なポイントは、出来るだけ相手に喋る隙を与えない、同じことを何度も繰り返して聞かせるです。会話を含めた場の制空権を掌握する技です。
かつて某カルトでも、教祖の「修行するぞ、修行するぞ」という声を何度も信者に聞かせていたと聞きます。それくらい危ない技なのです。
私も若かりし頃、塾講師のアルバイトをしていたことがあります。それで、あまり勉強が得でない子に、一方的に知識を与えようとして、一方的に早く手で喋って、多くの生徒を眠らせまくってしまったという前科があります。「なんで、こいつらは眠るんだ、やる気があるのか」と当時はそう憤ると同時に、眠らせてしまわせることに対して不思議に思っていました。そのときこのオーバーフローに気づきました。
さて、今回はオーバーフローに対してどうやって防御をするのか開示したいと思います。
それは相手の会話を中断させるのです。ここぞというタイミングで携帯電話を取り出して、電話が掛ってきた振りをする、トイレに行きたいと告げ話を中断させるなどです。
この技は「フレームの中断」と言います。話者の脳内情報処理は次の話するという一連の行為として記憶しています。そこで急に予期しない出来事が生じると、話者の脳内情報処理は混乱して、しばらくの間ポカンとしてしまいます。
このテクニックを使って話題を変えることが出来ます。
また、催眠商法やネットワークビジネスの勧誘に誘われてしまって、危険と感じたらこのテクニックを使って逃げることをお勧めします。変に意地を張って相手に立ち向かおうとしないでください。向かっていけば向かっていくほど相手のコントロール下に自らを置いてしまうことになります。むしろ、それが相手の思うつぼとなります。
三六計逃げるが勝ち、離脱も戦術の一つです。