コーチ仲間の磯原美都子さん(https://goo.gl/zc1oQO)より、熊本の柿を頂きました。
柿は太秋柿と言い、見た瞬間に『デカ!』と思いました。
柿とはこういうものだという信念が覆された瞬間です。
かつ島根県で目にする柿(西条柿)よりも堅く、食感もサクサクしています。
さて柿を目にした途端に『そりゃー、カニも死んでしまうわ』という、セルフトークが出てきました。
※世界最大級のタスマニアオオカニ
サルカニ合戦という昔話を思い出しました。
お母さんガニが、サルに柿を投げつけられ死んでしまいました。
しかし、その時に生まれた子ガニ達が、栗、牛糞、臼とともに敵を討つ話です。
この話を聞いた幼少期の、お母さんガニが死んでしまうという悲しい情動と、それに連動して保育園の景色を記憶としてリアルに思いしました。
早く芽出せ柿の種、出さなきゃハサミでほじくるぞ
早く実がなれ、柿の木よ、ならねばハサミでちょん切るぞ
懐かしい歌です。完全な脅しの歌にも聞こえますが(笑)
さて、大概にして記憶に関しては、過去の思い出を想起するでしょう。
しかし、実のところ私たちが認識している今現在の世界も記憶の再合成であり、五感でバラバラに取り込んだ情報を、脳内で再統合して、目の前の世界に当てはめるとされています。
セルフトークのコントロール(ワーズ、ピクチャー、エモーション)で創る未来記憶も文字通り記憶です。
過去も現在も未来も平たくいえば記憶という脳内での情報。
情報なので、新しい情報により書き換えが可能です。
だから、自己イメージも変わるし、それにより規定されるコンフォートゾーンも移行するというカラクリです。
また、上にあげたエモーション、つまり情動(強い感情)に注目してみましょう。
情動は強烈です。実際に30年前に味わった悲さを鮮明に思い出すほどであり、この情動が当時の保育園の世界に戻させました。臨場感が半端ありません。
皆さんが何か新しいことに取り組もうとした時に、とっさに過去の上手く行かなかった出来事を思いだし、その時の情動が強烈で『やっぱり止めた』と中断した経験がありませんか。
そのくらい情動は新しい世界に一歩を踏み入れる場合、ストッパーとも成り得ます。背後には、現状を維持したいというホメオスタシスの影が見え隠れします。
一方で、この情動を逆手に取れば、未来へのものすごい推進力となります。
セルフトークも単に、言葉だけを反芻してもあまり臨場感がありませんよね。
ゴール側の自分はこうあるとしたら、その時はどんな気分を体感しているでしょうか?
きっと清々しい、気持ちいい、誇らしいなどの情動を伴っているはずです。
これらの情動は過去の清々しかった体験、気持ちよかった体験、誇らしかった体験から引っ張り出し、未来記憶に合成します。
※なお映像化に関しては、セルフトークのコントロールに含まれます。
情動に引っ張られることがあれば、逆に利用する。
したたかに、ゴール達成を目指してみてはいかがでしょうか。