「海上自衛隊に入りたい!」
そう思った14歳の僕。船に乗ってから目の前の世界が一変した。
本屋に行って自衛隊の問題集を買ってみるも到底その時の学力が足りていない。
30問中解答できる問題が4問くらいだった。
これはマズイ!そう感じた僕は急に勉強に取り組むようになった。
入隊は中学を出て直ぐではなく、とりあえず高校に入ってからと考えた。中学生でも入れるコースがあったのだけど、地元の進学校に入るよりはるかに難しかった。後年、受けるだけ受けたが不合格だった。
ともかく、何のためにやっているのか分からない勉強が急に意味のあるものになった。すべてはゴール設定だ。
14歳の僕が思い描いた未来が、その時の僕の在り方を決めた。時間は未来から過去に向かって流れるのだ。
おこずかいを溜めて、本屋で海上自衛隊の船が載っている本を買うようになった。とくに、「丸」という、いきなりその分野に通暁した方が読む雑誌にロックオンしたわけだ。少なくとも中学生が読むような代物ではない。だって、今みたいに「艦これ®」なんてなかったし。
通暁された方が読む雑誌ゆえ漢字が多く意味が分からない個所が多々あったが、国語辞典を引いて意味を調べながら読んだ。その時初めて国語辞典というものを認識したかもしれない。中学入学時にもれなく買わされていたのに全く気が付かなかった。スコトマだった。おかげで新聞が読めるようになった。
それでも、分からなかったら親に聞く。以前は、マンガ専門士だった僕が急に活字の本を読むようになって、しかも難しい言葉の意味を聞いていくる。おそらくビックリしたに違いない。まさにInvent on the way(方法を発明)したわけだ。
通暁ついでに言うと、社会の歴史で、近代以降はあまり勉強しなくとも90点以上を取れるようになっていた。
また、練習艦隊(実習生を載せた船)がブラジルに寄港、多くの日系人が見学したという記事。ブラジルって、サッカーしか知らんけど日系人が多いんだ。サントス港ではコーヒーが出荷されるんだと言った具合に地理を学んだ。
また、祖父だかに海軍さんはあたまが良くないといけんよ。航海術も必要だし、エンジンのことも分からないといけない。数学の重要性が増した。計算機があるから大丈夫だと高を括っていた僕の数学への姿勢も改まった。
数学も計算が出来るだけではいけない。ちゃんと三角定規を使って、相似とか三平方の定理の意味が分かっていないと海図(海の地図)に記入できない。由々しき問題だ。
そんな姿勢で勉強をしていたら成績も3年生に進級する頃には、120人中50番くらいになっていた。エフィカシーがちょっとは上がったと思う。
ついでに言うと、拉致問題が世間を騒がせるはるか前にその存在を知った。北朝鮮のプロパガンダ放送も海を越えてここではバリバリに聴取できた。Sense of reality 臨場感が半端なかった。
続く
お茶会のご案内です
1.大阪 10月18日(日)15:30-17:30(途中退席は自由)
参加費500円
場所は、十三周辺
2.名古屋 10月25日(日)10:00~12:00(途中退席は自由)
参加費1,000円(飲食代は別途ご負担ください)
場所は、名古屋駅周辺でおこないます(詳細は、参加者に個別でお伝え致します)
佐藤星児コーチとの共催です。
内容としてはゴール設定。エフィカシー等々コーチングに関するお悩み等ならご自由です。
コーチと場を共有することで、ゴールに向けた臨場感を感じてください。
言語や非言語にて参加者に働きかけていきます。
お申し込みは、このブログにてお願い致します。