今日のテーマは一人ひとり見ている世界が違うです。
一体どういう意味でしょうか?
今あなたはパソコンもしくはスマホでこの記事を読んでいることでしょう。
そんな当たり前の光景に対して、あなたは、パソコンやスマホがあり、それを自分の目で見ているから、そこに存在すると考えることでしょう。
しかし、本当は逆です。
先に心の中でパソコンやスマホがあると思って見ているから、目の前にパソコン、スマホが現出しています。
とはいえ、パソコンやスマホがあると思う前提として、先に頭の中にパソコンやスマホに関する知識が必要です。
知識がないものは見えません。スコとまと🍅になってしまいます。
本当に知識がないものは見えないのか?
たとえば、あなたがパートナーと街を歩いていて、とある邸宅の花壇に綺麗なトルコ桔梗やブーゲンビリアの花が咲いていたとします。
そばには黒い車が停まっていました。
あなたは『綺麗だなぁ』と思います。しかし、一方で一緒に歩いていたパートナーはトルコ桔梗やブーゲンビリアに対して興味がないようです。
カフェでお茶をしばきながら、あなたは『ねぇ、さっきお家に咲いていたトルコ桔梗やブーゲンビリアが綺麗だったね』といいます。
それに対してパートナーは『えっ、なんのこと?ああ、チューリップが咲いていたような。それより、そこにはロシアのHunterが止めてあったようね。ロシアの車って珍しいよね』と自分の話をし始めます。
これに対してあなたは『もう(怒)』となり、イライラを募らせ始めます。
ここからわかることは、二人とも並んで歩いていて、同じ景色を見ていたにも関わらず、お互いにはまったく違う現実世界が広がっていたということです。
パートナーはトルコ桔梗とブーゲンビリアに関する知識を持っていなかったので、単に紫の花、もしくはチューリップが咲いていたとしか覚えていません。
その光景が真実だったのです。
一方で、あなたはHunterという車種について知りませんでした。なんだか戦争映画に出てきそうな形をした黒い車が置いてあったという記憶しか蘇ってきませんでした。
このように知識がないものは正しく見ることはできません。仮に見ていても、全く違う対象が表れています。
幸い、あなたもパートナーもお互いに花や車という知識があったので、黒い車があったことや、チューリップが咲いたという光景には気づくことができました。
これは人間には類推する能力が備わっているからなせる業です。
しかし、これが仮に原始人であればどうでしょうか?
花は見えても、車に関する知識が全くないので、車だと気がつきません。
代りに、岩が鎮座していると思うハズ。さらにエンジンを掛けて、動き出せは気を失うに違いありません。
『神の祟りに触れた』と思って脚がすくむことでしょう。
なぜならば、原始人は車ではなくて岩であると思っているし、車が動き出すのは神の祟りだと思っているからなのです。
心に中にストックされている知識が違うから、このような異次元レベルの現実の差異が生じてしまうのです。
話は変わりますが、先日、私はマッサージを受けに行きました。
施術をする部屋は東洋のオブジェが置かれて、いかにもザ・施術部屋といった趣でした。
部屋中では、東洋音楽をベースにしたヒーリングミュージックが流れていました。
しばらく音楽だけのインストルメンタルの曲が流れた後に、マントラを唱えた曲が流れてきました。
私は気になって『なんとも不思議なマントラですね?』と聞いてしまいました。
そこで返ってきた返事は『あっ、すいません。この曲は小沢健二です。曲を変えます』とのことでした。
たしかに、よくよく聞いてみると日本語に聞こえてきました。しかし、指摘されなければ終始分からなかったです。結局、最後までオザケンが流れていました。
このケースも上の例と同じです。
私は流れてきた曲を東洋の伝統音楽だと思い込んでいました。だから、目の前には、東洋の伝統音楽が流れてきたのです(本当は小沢健二だけど)。
これらの件から分かることは、心の中で先にそう思っているから、そういった現実が現れるということ。
他にも、職場に嫌な同僚がいるケースを考えてみましょう。
ここまで読めばお分かりだと思いますが、嫌な同僚がいるのも、それはあなたがその同僚=嫌な人だと思っているから、あなたの現実に表れてくるのです。
別の人からみれば、その人は結構いい人なのかもしれません。その人のお子さんからしたら、世界最高のママかもしれません。
もっとも、あなたにとっても、その人が辞める、もしくは別の部署に転属になって、顔を合わせる回数が減れば、おそらくは、どうでもいい人になることでしょう。
これらは全て認知(見え方)のカラクリです。私たちがそう思っているから、そういった現実が現出しているのです。
次回は認知のカラクリを利用して、現実をガラッと書き換えていく方法について書いてみましょう。