あれは忘れもしない1999年の2月頃だったと思う。当時高校生だった僕を襲った神経症という状態。いきなり頭の中がおかしな感覚に包まれて、本の折れ目が気になったり、変な考えの強迫観念に取りつかれたりすることなった。原因不明の不安に取りつかれて、それを取り除こうと頭の中で打ち消す、打ち消せばうち消そうと思えば思うほど強迫観念は強くなる。家を出るときガスの元栓を閉め忘れたのではないかという不安に取りつかれるようになった。
今思えば原因は些細なことだった。当時は学生服にコロンを仕込むのが流行っていた。理由は、女の子にモテるため。だけど、その匂いが良くなかったのか裏目に出てしまいある女子からくさいよと指摘されてしまった。その一言が引き金となって、一気におかしな感覚に包まれ、以後10年近く断片的ではあるが薬の服用に苦しむことなる。
当時の僕は、今思えば本当に自己評価が低かった。劣等感の塊であり、だからこそ、完璧な存在にならなければならない。そうしなければ人や社会から認めてもらえないと本気で神経に大真面目に思っていた。だから、心はいつでも完璧モードでならなければならなかった。でないと、不安で不安で仕方がなかった。
今ではもちろん完璧などありえいということは体感レベルで理解している。しかし当時の僕にとってその女子からの一言は、そうだな、ある意味死の宣告でした。完璧を目指すがゆえに、ストレスは溜まっていき、些細なことで一気に弾けてしまった。まるで徐々に膨らんだ風船に、ハリを刺して一気に破裂をさせるが如くだ。今書きながら寒気や前身の痒みを感じてきた。それくらい思い出したくない体感だけど、この経験がもし今誰か同じように苦しんでいる人へ届き、役に立てればと思って書きます。
原因は劣等感、自己評価の低さがもたらした。超エフィカシーがすると心身に影響を及ぼすと身を持って学んだ。ストレスという情報が脳が誤作動するように書き換えてしまった。情報が物理を書き換えた例で
これを書いていて、15年くらい前の今頃は本当に生き地獄だった。動けばものが気になる、起きていれば強迫観念が襲ってくる。しかも、薬を処方されてそれを飲んだらフラフラになっていた。夏休みということもあり一日中寝ていた。
今伝えたいことは、ねばならないはやめた方がいい。