先日は資本主義社会で波に乗るには、自分自身が資本家になってしまえば良いという話を書きました。
※参考記事 資本主義をしたたかに利用する『小商いのすすめ』
これを聞いてあなたはどう思ったでしょうか?
もしかしたら、私には無理だと思ったのかもしれません。
なぜ私では無理だと思ったのでしょうか?
・お父さん、お母さんが起業は難しいと言っていたから?
・もしくはあなたには無理だと言われたからでしょうか?
・もしかしたら知り合いで起業でつまずいた人がいるからでしょうか?
これをすべてまとめると、あなたの『ものの見方と考え方』に行き着きます。
※ブリーフシステム(信念体系)といいます
このものの見方と考え方によって私たちの行動や生き方は規定されます。
また、人間このものの見方と考え方に反する対象に対しては、無意識のうちに遠ざけようとする習性があります。
ものの見方や考え方にも階層があり、これがまとまると自己イメージになります。
自己イメージとは、自分はこう言った人間だ、存在だという自己像です。
自分はこう言った人間だと感じる。自分が自分にとっての世界を認識しているので、自己イメージは現実そのものだとも言えます。
しかし、ここでひとつおそらくはあなたが知らないであろうカラクリを、お伝えしようと思います。
先の自分はこう言った人間だという自己イメージは、果たして本当に自分が欲したイメージでしょうか?
本当は、こういった人間になりたい、でも現実は・・・と言った具合に、自分が現実だと思っている自己イメージの元に、あなたは生きていませんか。
そこに生きづらさを感じていませんか?
そして先ほど書いた真実とは、自己イメージの元になる『ものの見方や考え方』は全部他人から言われてきた言葉の上に成り立っています。
もっとも身近な例では親です。
※参考記事 母帝国の野望と、その植民地である娘の苦悩 インナーマザーの支配
例えば、恋愛が奥手、もしくはいつも辛い恋愛に苦しむ女性がいたとしましょう。
おそらくは保守的な家庭で、自由恋愛とは不順異性交遊と見なす。
もしくはお母さんが、お父さんのことを指して暗に、男はしょうがない生き物だとか、結婚するんじゃなかったとか否定的な言葉をその女性に投げかけていたからに他なりません。
また、言葉ではなくてお母さんがお父さんに隷属して辛そうな光景を目の当たりにしたか。
それでまた、お母さんがムスメに暗に敵を取らせようとすると『あんたは男に負けたらいけん』『男の3倍頑張りなさい』などと、言葉で気合を入れようものなら、その言葉も取り込みます。
人間は自分にとって権威のある人の言葉や目にした光景(映像)を自分のものの見方や考え方に取り込んでしまいます。
子どもにとって親は権威であり錦の御旗です。
こうやってその女性のものの見方と考え方が形づくられます。
繰り返しますが、人間は自分の『ものの見方と考え方』に反する事柄は頑なに受け入れようとしません。
例えば、小学校、中学校、高校、そして現在で男性が優しくしてくれた出来事は忘却の彼方に忘れさられ、無かったことになります。男性に意識が向かないように仕組みます。
スコとまと🍅に隠します。
反対に、学校で男子から嫌な目に遭わされた出来事や、友達が恋愛で苦しんでいる出来事を真実として選び取ります。
こうやってその女性の無意識は『ものの見方や考え方』したがって、男性に近づかないようにします。
学校でも女子ばかりで固まったり、社会人になっても女性同士で集まることを好みます。
その女性にとって男性は潜在的な敵となってしまうのです。
百歩譲って、お年頃になったその女性が恋愛をしたいとチャレンジするも、その女性につらく当たる男性を選ぶか、もしくは自分から別れを切り出す工作に走ります。自爆型恋愛テロリストと化してしまうのです。
なぜかと自爆型恋愛に走るのかと言えば、それはコンフォートゾーンでないからです。コンフォートゾーンとは、自分にとって居心地の良い空間や状態、環境です。
良い恋愛をするのはコンフォートゾーンに反しているから、つまり、『ものの見方と考え方』に反するからです。
自分でも『何で私はこんな人間なんだろう』と嘆き自己評価を下げます。
自己評価が下がると支配されることや自己犠牲を払うことで、自己評価を埋め合わせしようと試みます。
※参考記事
自己評価を高めて『本当の自分』を取り戻そう~
https://goo.gl/KerYHH
こうなるとその女性の無意識は、ますますダメンズに走るか、または男性をダメンズにするか自爆型恋愛に走り出します。もしくは恋愛から離れるのかです。
その女性も本心では素敵な恋愛を楽しむ生き方に憧れているでしょう。コッソリ隠れて、恋愛ドラマを借りたり、漫画を借りてバーチャルな恋を妄想しているはずです。
でも、いかんせん強固な『ものの見方と考え方』が自爆型恋愛テロリストを体現して、武装解除に応じようとさせないのです。
というかむしろ操り人形です。
一方で、こんな性格にしやがってと良心、とくにお母さんを恨むようになります。
でも、お母さんを恨んだところで事態は全く好転しません。それどころかますます『ものの見方と考え方』が強化されて、現状が強化されてしまいます。
『ものの見方や考え方』とそれが織りなす自己イメージは、このようにして現実を形づくるのです。
冒頭の自分でビジネスを始めるのは私には無理だと思ったのならば、それは過去に両親か学校の先生あたりが、『あなたには無理だ』と言ったからに他ならない証拠です。
もし、人生を変えていくには、ものの見方と考え方、自己イメージを絶体的に変えていく必要があります。
これが変わらなければ、よしんば一時的に現実が変わったと思っても、すぐに元の状態に戻ります。
ものの見方と考え方、自己イメージを根本的に変えて、操り人形をやめていくのが(セルフ)コーチングなのです。