『最近、いい男がいないんだけど・・・』のカラクリ

『最近、いい男がいないんだけど・・・』のカラクリ

先日、あるカフェにて、隣に座る女性のグループのうち一人が『最近、いい男がいない』と愚痴をこぼしていました。

 

 

実は、これは本当のことなんです。

 

ただし、その女性にとってはね。

 

 

 

 

どういう意味でしょうか?

 

それは目の前にある存在は、まず前提として自分の認識の枠組みがあるから、目の前に存在します。

 

???よく分かりませんね……(笑)

 

 

 

 

たとえば、今、あなたはスマホで、この記事を読んでいるのかもしれません。

 

そしてまず、スマホが最初に物理的に存在している。次に、そのスマホを自分の目が認識していると思っていることでしょう。

 

 

 

本当は逆で、まずスマホを認識しているから、あなたはスマホを持っています。

 

認識をするためには、先だってスマホ(スマートフォン)に関する知識が必要です。

 

その知識は他人がスマホを持っていたり、テレビでスマホを知って仕入れたりした知識です。

 

この知識を用いることで、あなたは目の前の物をスマホを認識できます。

 

 

 

仮に、江戸時代の人がスマホを目にしても、知識がないためにスマホと認識することはできません。

 

 

もしかしたら『南蛮渡来のカラクリ時計の一つ』と思うかもしれません。

 

ちなみに、カメラ機能を使って写真を取れば、写し手ことを妖術使い陰陽師だと思うかもしれません。

 

『言うことを聞かないと魂を抜くぞ!』とフラッシュでも焚けば、それなりの反応を示してくれることでしょう。

 

 

でも、昭和初期の人であれば、『ラジオや電話の一種』だと思うことでしょう。この頃にはラジオがありました。

 

その知識をもとに、ラジオや電話の一種だと推論したことでしょう。

 

なにげに、人間にはこういった抽象化する能力があります。これが人間の凄いところです。

 

でも、江戸時代の人には無理。知識がないのでスマホだと見抜くことはできないのです。

 

 

 

 

繰り返しますが、知識が認識の枠組みをつくります。

 

あなたがスマホだと認識するから、あなたの手にスマホがもたらされます。

 

 

 

 

 

さて、もう一つ突っ込むと知識とは記憶でもあります。

 

記憶には抽象化された記憶情動記憶2パターンがあります。

 

抽象化された記憶とは、たとえば、スマホはアッ〇ル社のihoneが有名で、日本でのシェアが高いと誰かから教えられたり、雑誌やテレビを経由して知ったりした情報をもとにした記憶です。

 

 

 

一方で、情動記憶とは、友達にすすめられてihoneを買ったものの、すぐに壊れてショップに持って行ったら、そこの店員の対応が悪くて、もう二度と使うか!と激怒した。

 

代わりに、anroidに変えてみたら、サクサク進んですこぶる調子が良かった。LNEを搭載して、おかげで彼氏ができました。なのでanroid神!というような感情が乗った記憶です。

 

 

そして、人は情動記憶に重きを置いています。主に、この記憶をもとに世界を認識しています。

 

 

 

おそらく冒頭の彼女は過去に『よくない男に出会った』経験がある。

 

この記憶をもとに世界を認識してしまっているから、そういった現実『最近、いい男がいない』が目の前で繰り広げれます。

 

 

 

 

また、先ほど主にと書きました。

 

主にということは、副もあります。

 

副とは、抽象化された記憶です。

 

これは母親や友達、メディアから『男はろくなもんじゃない』『最近の男は劣化している』という情報を受け取ってできた記憶です。

 

この抽象化された記憶と情動記憶が合わさって強固な認識の枠組みをつくります。

 

その先にどんな世界が待っているのかは、書かなくても分かると思います。

 

その記憶を『最近、いい男がいない』と言葉にすることで、堅牢な認識の枠組みが構築されます。

 

そこから見ている世界には、決して『いい男』は存在を許されません。

 

 

 

 

仮に、客観的に見て、いい男と思われる男性が存在していても、その彼女はその男性を認識しない、もしくは、男性の悪い点ばかりを見て、いい男→悪い男認識をスリ替えてしまいます。

 

 

認識をスリ替えることをギョーカイでは情報の書き換えと呼びます。

これは洗脳手法でもあります。

 

 

ということは、『最近、いい男がいない』と言っていた女性は自らとどめを刺して、自分を洗脳していたのです。

 

自分で魔法をかけていました。

※自らとどめを刺すとは、コーチングでいうところのwant to(~したい)です

 

 

 

 

最後に、もしこの女性がこの状況を脱したいと思ったら何をすべきでしょうか?

 

それは認識の枠組みを変えること

 

 

そして、それは未来に、とんでもないゴールを設定することからもたらされます。

※それはまた別のお話です