身体が辛くともなんとか学校に通ったBさん。Bさんは将来、法律を活かした仕事に就きたいと望んでいました。なので、志望は有名大学の法学部。
3年生の頃には、病院での診療が効いたのか勉強が出来るまでには回復していたそうです。しかし、薬の副作用のためか、顔にむくみ、体のだるさ、情緒不安定に陥るなどの状態も経験したそうです。
話を受験に戻しますが、今から振り返れば、大学入試に合格するというゴール設定をしたためか、その為に必要な科目(情報)は頭に入ってきたそうです。
頑張るも現役では不合格。
大学に落ちたことは正直ショックだった。ココロのどこかで、完璧主義を目指していた自分にとって、大学に落ちることは正直、許し難い思いがあった。しかし、励ましてくれた両親、友人、学校の先生のおかげで浪人に対して考えが変わった。どこかで、挫折も社会勉強だと思えるようになっていたとのこと。また、たまたま本屋で取った船井幸雄先生の本に、人生に必要な出来事は、必然、ベストのタイミングで起こりうると書いてあり、この言葉にたいそう感銘を受けたそうです。(後に人生のとくにつらい出来事に遭遇した時に、この言葉が彼の支えに成りました)。
Bさんの3年時の成績はあまり芳しくなかったそうです。しかし、先生に恵まれて、浪人してでも行きたい大学があれば、そこを目指した方がいいと味方になってくれたそうです。今思えば、ものすごく運が良かったと回想されていました。(コーチングでいう所このドリームサポーターですね。味方になってくれる人との出会いが、人生を切り拓いていくキッカケになります。ちょっと、専門的になりますが、情報場で、繋がったゴール達成のために必要な縁起が見事に物理空間に落ちてきています【超情報場仮説】)
さて、Bさんは、1年間予備校に通うことになります。予備校生活は、高校時より生活が緩くなったために生活リズムには余裕ができました。ただし、今年こそは合格しなければというプレッシャーも当然ながら感じていました。摂食障害はというと、多少マシになる時はあるもののまだまだ続いていたそうです。
予備校には、女子も在籍していたそうです。だけど、この時は女性にモテたいという思いよりも、大学入試を突破したいという思いが強かった。なので、ある意味、女性がスコトマ(盲点)に隠れていたそうです。Bさん曰く、服も毎日同じ服を着ていたし(笑)今思えば、あの時の感覚の方が普通に、女性と話が出来たのかも・・・。
また、ココロの状態を正常に戻すために、図書館や本屋に通って、心理学、哲学、脳科学の情報を漁っていたそうです。今思えば、ハッキリ言って、書いてある内容は難しく、高校を卒業したての自分には難しいにも関わらずに、不思議と大方理解できていたと当時を回想されていました。心身ともに健康になりたいというwant to~の動機が彼を動かしたのです。
(ゴール達成に必要な情報は、脳内のRAS(Reticular Activating System)日本語訳、「網様体賦活系」が作動して認識されます。RASは、「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感を通して入ってくる情報を取捨選別します。自分にとって、重要度が高い、つまり必要であればあるほど認識されやすくなります。
つまり、大学に合格することが重要であったBさんに、そのための情報がバンバン飛び込んで来たわけです。その他、ココロを正常に戻すための情報も。
反対に、この時のBさんにとって女性にモテるということはあまり重要ではありませんでした。なので、RASが振いにかけて、女性に関する情報を認識しないように作動していたのです)。
続く