上手く行っている組織は、『働く仲間がお互いがコーチであり、お客さんもコーチ』なのです

上手く行っている組織は、『働く仲間がお互いがコーチであり、お客さんもコーチ』なのです

前回の記事で上手く行っている経営者・組織は言葉が前向きだと書きました。

 

今回は、その他で気付いた点を書き記します。

 

なお、前回は書き忘れましたが、ここで登場するケースは島根県の場合です。

 

日常でありのままに感じた事を書き記していきます。

 

がしかし、全世界でも当てはまる事例でしょう。

 

まず、上手く行っている組織は、働く人同士がお互いのエフィカシーを高め合っています。お互いにコーチです。

 

エフィカシーとは、『ゴールにおける自己能力の自己評価』なので、当然そのような組織には高いゴールがあります。

 

組織自体は極東の片田舎にありますが、視点は世界、最低でも日本規模です。

 

大概の島根県の組織、または事業をしている人々は、ぜいぜい山陰(主に島根県、鳥取県)で活躍する程度のゴールであり、その中での行動です。

 

そのゴールだと、全くもって現状の内側のゴールなのでエネルギーは弱いです。

 

そうすると、現状維持がゴールとなります。

 

現状維持が良い悪いを別として、このようなケースだと大概はお互いがお互いのエフィカシーを下げ合うようなケースが多かったです。

 

私の経験上、現状維持というゴールを達成しようと、人々のマインドが働くので、それを超えようとする人を排除しようと働きます。

 

表面上は面従腹背を貫いていますが、然るべき人がいなくなったとたんにその人へ向けた悪口に豹変します。

 

一方で、上手く行っている組織は、ゴールは遥か彼方なのはもちろん、お互いがお互いを褒め合っています。それはべたべたしたものではなく、自然と仲間に対して尊敬の念が表れています。

 

経営者に対して、そこで働く人の尊敬の念が見えてとれますし、反対も然りです。

 

例えば、私は地元のコーヒショップを良く訪れます。そこブログの記事を書いています。

 

そのショップを観察していると、お客さんの質も自然とエフィカシーの高い方が集まる傾向にあるようです。

 

お客さん達も、自身のセルフイメージに相応しいお店を選ぶので、そこに居心地の良さを感じるのです。

 

そこで提供されるメニューはもちろん、それを包摂するお店という組織そのものに人々はお客さんとして引き込まれます。

 

コンフォートゾーン経営です。

 

そのお店の方々が、何か新しく挑戦しようと思っても、お客さん達は『まあ、あの人たちだから上手く行くのが当然か』という確信を抱いています。

 

その確信が、お店の人々に伝播して現実をつくります。

 

お客さんがコーチとなり、ショップのエフィカシーを高めています。

 

反対に、お客さんの側も良い影響を受けています。

 

コレクティブ・エフィカシーです。

 

私もお客として通っています。

 

なお、コーチが常連となった組織やお店には、良い影響を与えてしまうと聞きます。

 

さて、そこの店主との会話は、2年前までは、事業に関して松江市内、せいぜい島根県東部の話題がメインでしたが、今では日本全域、東アジアにまで広がった話題を聞きます。

 

その言葉に行動も伴いますので、今では日本各地のイベントに出店したり、勉強会に出席されたりしているようです。

 

2年というのはちょうど私のコーチ歴と被る点がミソです。

 

手前味噌ですが、微力ながら何かしらの影響を与えているのかもしれません。

 

結果、店主は出張で不在のことが多いので、私は変わりに店番をしているスタッフさん達と話をすることとなります。

 

これまたコーチングをしたわけではないですが、そのような働きかけになり、スタッフさん達のエフィカシーも高まります。

 

スタッフさん達も、個別のゴールがあり、お店のゴールを包摂しています。

 

お店の雰囲気もさらによくなり、今では私がそこの一番若いスタッフの方から、いろいろと前向きなご指摘を受けることも珍しくありません。

 

また面白いことに、そのショップに相応しい取引先が表れます。『類は友を呼ぶ』です。

 

そこはスイーツを扱っている島根県のお店ですが活動範囲が全国であり、海外にも商品が流通しています。ちなみに、そのお店も元々は全然違う事業に取り組まれており、スイーツを扱う事業を始めてから2年も経過してないハズです。

 

私はそのお店の内情については詳しくは知りませんが、きっと高いゴールがあり、そこで働く人々のエフィカシーが高いのでしょう。でないと、事業を始めてたった2年で今の規模にまで広がるわけがありません。

 

全くの素人だったころから『世界一のチョコレート』をつくるとゴールを設定して今に至るようです。

 

きっと、大きなゴールの中に島根県産品を世界に届けたいというゴールが包摂されているのでしょう。

 

このゴールが多くの島根県民の無意識が、勝手にそのお店を応援するように書き換えます。

 

また先のコーヒーショップにも、島根県を良くしたいという思いがあるのでしょう。

 

この島根県を良くしたいという抽象度で重なり合い、いろいろとコラボをされて全国で展開されているようです。近いうちに、全世界に広がるでしょう。

 

やはりゴールです。

 

その組織というのはゴール設定に相応しい、人が集まり、日々の活動が展開されます。

 

 

最後に纏めると、上手く行っている組織は現状を超えたゴール設定があり、その達成に向けた在り方、例えば、働く人々がコーチであり、コーポレートトークが前向きであるということです。

 

そこには組織の規模、年商、地域は一切関係ありません。