こうすれば人は潰れる 悪の経典

2015-10-22

最悪な生徒、部下指導を方があります。最悪なゆえにその効果は絶大です。
事実、これに近いことは、いろいろと実行されているのではないのでしょうか。

キーワードは恐怖心です。
この恐怖心に関しては他のコーチが素晴らしい記事をたくさん書かれているのでそちらを参考にされてください。インターネットで検索すれば、有意義な情報が見つかるハズです。

「この問題が解けなかった駄目だ」

「答えれなかったら、そのまま立っていなさい」

「このプロジェクトが解決できなければクビ」

また、変な自己啓発セミナーなどで「結局あなたはどうしたいの?どうしたいの?」と尋問のように聞いてくる所も要注意です。

Want toが、本人のwant toではなく、セミナーを主催する人たちのwant toにすり替えられている場合が多々あります。控えめに言ってもそれを洗脳と言います。その人の利益ではなく、第三者の利益になっていたら洗脳です。

教育でも、仕事でも、変なセミナーでも根本は同じです。背後には指示をする側の利益のために相手をコントロールしたいとう欲求が隠れています。

例えば、親が子どもに勉強をさせるために恐怖アピールを使うとします。親は子どもの将来のためだと言いますが、本当にそうでしょうか。

本当は、世間体や体面が気になるのではないでしょうか。

本当に子どものことを思うのであれば、そんなトラウマに残りそうな方法よりももっと良い手段があるハズです。

前置きが長くなりましたが、最悪な指導方法を思いつきました。スコトマを外すために、いつもとはちょっと違う仕掛ける側の視点で考えてみました。

それは困難な課題を与えて、失敗したら反省文を書かせるということです。

最初に、会社の研修で何十キロも歩かせたり、富士山に登らせたりします。建前は、団結力を養う、あきらめない精神を養うということにしますが、その本当の狙いは会社への忠誠心を高めさせるためです。

人間は「何かを得るために大変な困難や苦痛を経験した人は、同じものを最小の努力で得た人に比べて、自分が得たものに対して価値をおくようになるのです」。
ロバート.B.チャルディーニ著 社会行動研究会訳 『影響力の武器(第2版)』誠信書房P146-P147

これを使わない手はありません。

次に、反省文を書かせます。恐怖心を倍増させるのです。不安を与えた方が、相手をコントロールすることが容易になります。
国民に不安を与えた方が、国をコントロールしやすくなるのと同じという考えと同じです。

また、失敗のイメージがより鮮明になります。言葉と映像と情動(ワーズ、ピクチャー、エモーション)が合わさった記憶がよみがえりますのでそのインパクトは絶大です。これにより、無意識はもう一回失敗したのと同じであると認識します。

よく、ダメなスポーツチームのインストラクターが失敗した個所のVTRを何度も見せるのと同じです。軍隊でいう所の罰直に該当します。

ちょっと話が逸れますが、他人の欠点を指摘するのが得意な人がいます。
その人は自分の欠点を相手に投影したり、相手のセルフイメージやエフィカシーを下げていことにそのことに気が付いていません。

また、「私が付き会う男はだめんずばかりなんだよね~」という女性がいます。実はその女性が「だめんず」にしているのではないかという疑惑もあります。

この反省文をさらに強固なものにするのは声に出させることです。モーダルチャンネルを視覚から聴覚に変える。そうすれば、その情報はより強固に脳にインプットされます。ますます、失敗を繰り返すようになるでしょう。

アファメーションと原理は同じです。その反対を行なうのです。

以上 いつもとは違う「悪の経典」のようなことを書きました。
このような手段から身を守るには、その手口を知っておく必要があります。

暴漢に襲われたときのために、武道を習うのと同様に、護身術として洗脳法を学ぶのだ。
苫米地英人著 『洗脳護身術』三才ブックス P009  
 

悪意ある人からのカウンターとして参考にしてみてください。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず 『孫子』 ということです。