言葉という創造主

言葉という創造主

言葉の重要性については至るところで指摘されています。

 

日本では言霊として、言葉には力が宿ると言われています。

 

コーチングでもセルフトークのコントロール、アファメーションがあります。

※抽象度をあげれば、そもそも世界は言葉で成りたちます。

 

言葉には単語の意味以上の情報が詰まっているようです。

 

私たちがいだく判断や感情、好ましい連想や悪い連想などの心理的な要因も、明るさの感じ方に影響を及ぼすのか?好ましい意味の言葉を見たあとは物体が明るく見え、悪い意味の言葉を見たあとは同じ物体が暗く見えたりするものなのか?

 

(中略)

 

一つの実験では、スクリーンに100の単語を一つづつ表示して被験者に見せた。好ましい意味の単語(「清潔」「チャンピョン」「英雄」「礼儀正しい」「看護婦」など)が50、悪い意味の単語(「粗野な」「苦い」「不正」「病気」「敵」など)が50である。被験者には、スクリーンに表示された単語が好ましい意味か悪い意味かをその都度答えるよう求めた。さらには、単語のあとに、やや明るいグレーの四角形か、やや暗いグレーの四角形のいずれかが映し出されるので、それぞれの四角形が明るいグレーかグレーかもその都度答えてほしいと指示した。実際には、四角形のグレーは一種類だけ。すべて、同じ明るさだ。この実験に対して被験者たちは、悪い意味の単語を見たあとは暗いグレーの四角形が、好ましい意味の単語を見たあとは明るいグレーの四角形が見えたと答える傾向があった。

タルマ・ローベル (著), 池村千秋・訳 (翻訳)『赤を身につけるとなぜもてるのか?』文芸春秋。

 

このように上の実験において、言葉が私たちの認知をも左右すると分かります。

 

また、認知以上にある実験では、リンゴに「ありがとう」などの嬉しい言葉、反対に「バカ、死ね」などの汚い言葉を浴びせた場合では、腐り方が違うという話を聞いたことがあります。

 

ともするとどのような言葉を使うのかで人生も大きく左右されると考えます。

 

例えば、お金が不足している時に、単純に「お金がない」というセルフトークを走らせる場合と、「今は持ち合わせがないだけ」と走らせるでは、一見すると大差ないように思われますが、後々に大きな開きがあることでしょう。

「お金がない」だと今も未来も、金欠な気がします。一方で、今は持ち合わせんがないだと、本当はいつでもお金があるけど、「今はたまたま字の如くお金の持ち合わせがない」と感じるからです。

 

ある一つの出来事に対して、言葉によりその出来事という印象(情報)を操作することが可能です。

 

中でも、ゴールに向けて賢くセルフトークを修正していくスマートトークは大切です。

 

反対に、ある出来事の焦点をぼかすことも可能です。これは昔から官僚が得意とするところです。

 

官僚は、法律案の骨子をつくることも仕事。言葉のプロです。操ることにも長けています。

 

戦時中では、撤退ではなくて玉砕や転身。敗戦でなくて終戦。

 

余談ですが、敗戦に関しては、あの戦争で日本は連合国に負けました。だけど終戦という言葉のマジックなのか日本が戦争に負けていないと勘違いしている国民が多いようです。

 

スポーツや国際政治の世界で、なにかあるとすぐに日本が不利になるのは、日本が戦争で負けて力がないからです。

 

一応独立国の体裁を取っていますが、私の皮膚感覚としてはアメリカの属国の様な気がします。

 

この当たりの詳しいことは、苫米地博士や副島隆彦さんの本に詳しく書いてあります。

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https://goo.gl/Hdoy6B

 

また先の大戦に関しては、日本側の呼称では大東亜戦争です。しかし、今では戦勝国のPacific Warの訳語である太平洋戦争が使用されています。

 

太平洋戦争だと、太平洋の島々でしか戦争をしていなかったような印象を受けます。だけど実際は中国大陸やインドでも戦争をしていたのです。

 

他にも、捜せばいろいろと意図的に本質を曲げた言葉があると思います。

 

私たちに必要なのは、その本質を見抜いて行くことです。

 

本質繋がりで言うと、定義の問題はとても大切です。

 

コーチングの用語も、しっかりとした定義を運用する場合と、そうでない場合とでは効き目が全く違います。

これは実体験で感じます。

 

正確な定義であるほど、クライアントに投げかける言葉の質。

 

コーチとしての、バッグボーンを支える骨組みがより強固になっていく感じを受けます。

 

言い換えれば、クライアントの変革が確信に高まります。

 

定義に関して、よくあるパターンとしてエフィカシーがあげられます。

 

何でもかんでも自信についてエフィカシーが上がったと表現されている昨今、コーチングにおいてエフィカシーは「ゴールに対する自分の能力の自己評価」です。

 

このコーチングにおいてという点がミソで、コーチングとは関係のない文脈でエフィカシーが使われていたら、そもそも全く意味合いが違う場合があります。

 

かくいうコーチングという概念も、苫米地式&タイス式とそれ以外とでは、全く中身が違います。全然別物です。

 

何が良いのかはブログをご覧になっている方、十人十色です。よくリサーチして、一番しっくりくるものをお選びください。

 

最後に、言葉を制する者が人生を制します。

 

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