緑青のそらへ ~続 陽のあたる場所で~

緑青のそらへ ~続 陽のあたる場所で~

2016-04-19

四ツ谷にあるアマルフィーというお店へ、ヒロコさん(オークリーヒロコさん)に無理を言って連れて行ってもらった。

ヒロコさんは、友人の としかさん の服選びに同行して、それに、僕もついて行ったわけだ。

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二人はお店に入るなり、すぐにお目当ての服を見つけたようだ。僕のことはそっちのけで服を選んでいた。

服の感触が、どんなものかと気になったので触ってみた。肌触りがとても心地よかった。着物をリメイクした洋服で絹の感触だ。

その中でも、二つ気になった服があった。一着目は、くすんだ緑色のワンピース。このドレスの色合いが、初夏の四ツ谷の雰囲気そのものだった。このワンピースの上に、麦わら帽子をかぶれば、完全にジブリの世界だ。

『風たちぬ』の実写版をつくったら、この服を着ると良いと思う。

 

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※左の緑青の服が『風立ちぬ』服 

 

もう一着は、黒いドレス。艶やかな黒の輝きを放ち、光の角度によって模様が浮いて見える。さすがは、元着物、絵柄が粋だ。

例えば、日本人のピアニストやバイオリニストが、このドレスを着たらものすごく受けが良いだろう。

ある外国の方に教えられた、『日本女性の背景には桜が一番似合う』という格言と同じくらいに、日本の女性には着物が似合う。

だから、この着物をリメイクしたドレスも似合う。短絡的かもしれないが、そんなものだ。

二人は何着試したのか知らないけど、大体選ぶ候補が決まったようだ。いろいろと、服を選んでいく中で、二人の表情が変わる。

そんな姿を見て、『女性って単純』と思ったけど、これを言葉にした瞬間にヒロコさんにぶっ飛ばされると思ったので黙っておいた。

やがて、ブレイクタイムとなった。としかさんは着替えに、ヒロコさんも『斎藤くん、店番よろしく』とどこかに消えてしまった。

『えっ、僕が店番!』

そんなことで5分くらい店番をしていた。

 

前日の今頃は、近くに農協と漁協の建物が並ぶ、松江の実家でチキンラーメンをススっていたのだけれども、24時間後には各国の大使館や領事館が並ぶ、四ツ谷のレディースファッションのお店で店番。

この構図が面白くて噴出してしまった。現状の外側に連れて行かれた。

この場には何かの関係性により導かれたのか? と考えていたら、ヒロコさんが戻ってきて、そのまま上層階に案内してくれた。

エレベーターに乗り込み上の階に到着。

扉が開いた瞬間に、そこで感じた世界に驚いた。

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丁寧に据え置かれた机やテーブル、並べられた食器。

壁に掛った絵画から感じる気配。

テラスや、窓の外に見える緑青の空。

余りにも絶妙過ぎて言葉にならない。あえて、言葉にしたのは『東京って すげー』と言ったのだけど、東京出身のヒロコさんには完全にスルーされた。札幌在住のとしかさんは分かってくれたようだ。

本当は東京ではなく、このアマルフィーという空間がすごいのだ。

さらに奥の部屋に行くと、グランドピアノが置かれていた。ここで、コンサートも出来るらしい。今度、千尋さんを誘ってみようと思った。もちろん、あの黒いドレスを着てもらって。

PIANO

 

という妄想が止まらなかった。

いや、これはやがて現実になる。根拠は感。この感が結構あたるのです。

実際、昨日の朝、直感を信じて、ここにやって来たのだから。

『実は先週、リッ○カールト○に行ってきたんですけど、そこが霞んで見えます』と、ヒロコさんに伝えた。

『まあ、フランチャイズだからね』と一蹴された。どうやら質問のレベルが低かったようだ…。

場にいるだけで、心が洗われる。つまり浄化される。それが芸術。

terrass

 

実際に、この階に来るまで、何か考えごとをしていたけれどすっかり忘れてしまった。新しい刺激を受けて、その問題が重要ではなくなると悩みが悩みでなくなる。

まるで、この3人の共通の先生である菜生さんの講義みたいだ。あの、最後にハートが射抜かれるような感覚と全く同じだ。

洗うついでに言うと、その2時間後に、脳を洗う、要するに、『洗脳のセミナー』の講師だったことを思い出した。※コーチングのセミナーで洗脳の話

その後、元来た道順を戻って、今度は地下にあるギャラリーに案内された。

多くの絵が壁一面に飾られていた。

これが何か不思議な感覚となって降りてきた。

僕はあまり神様の存在を信じていないけど、神がかった雰囲気とはこんな感じなのかという感触がつかめた。

自分の体から、見えないオーラのようなものが出ているのを感じた。あくまでも、個人的主観だけど。

 

『天国って、あったんだねー』とつぶやいたら、それが受けたのか、ヒロコさんのブログのタイトルになっていた。どうやら、変性意識養成講座というらしい。

また、僕は同じことを、フェイスブックにもコメントしていた。

『さあ、下界に戻ろうか』諭されて、地下の天国から、地上の下界に戻っていった。

電波が通じて、フェイスブックのコメントを見てみると、吉○さんから『天国から道元坂へ お待ちしております』と絶妙なタイミングで返信が返って、あまりにも、相応しい状況すぎて笑った。

これもアマルフィーマジック?

こうして、気が付いたら3時間ほど四ツ谷のアマルフィーというお店に入り浸ってしまっていた。

セミナー開始の集合時刻まで、あと1時間。

時間的に余裕だと思ってお店を出たら、全く余裕ではなかったという話へと続く。

※ポエム風(笑)

アマルフィー
http://www.amarphie.com/cafe/

 

写真はアマルフィーさんから借用させて頂きました