その集団心理がもたらしたイメージは本当か? スコトマ(盲点)と言葉

スコトマでした
先日、スコトマが外れる経験をしました。

私が住んでいる所は島根県松江市です。

僅差で、『ド』はつきませんが結構な田舎です。

それゆえ、しばしば保守的かつ閉鎖的だと言われています。

この『言われている』という点がポイントです。

それって本当?
先日、私は一般論として松江市は保守的かつ閉鎖的だと思われると意見しました。

しかし、ある方の反応は全く違いました。

その思い込みが、現実をつくっているのではないかと指摘されました。

その方の、松江市在住の友達や仲間は新しいことに挑戦する仲間ばかりだそうです。だから、全く保守的だとは感じないとのことです。

この時、私の考えにスコトマ(盲点)があるということを感じました。

とかく私たちは、ある人や集団に対して、○○だからという先入観を抱いてしまいがちです。時として、この先入観が、大切なモノやコトを見失わせてしまいます。

この先入観は言葉によってもたらされます。

ココでは、保守的、閉鎖的という言葉に当てはまる人や出来事にだけ、ロックオンしてしまします。それ以外は、認識から外れます。

言語の本質は、毎日間断なく入ってくる多量の情報を分類し、カテゴライズすることであると指摘している。言語にはこのような性質があるからこそ、それが説得の力となりえるのである。ある人を「男」とか「女」とか、「博愛主義者」とか「魅力的な中国人」とか、「外科医」とか「運動選手」というようにラベルづけすることによって、われわれは対象となっている「人間」の特定の特徴を強調する。これらの特徴に反応し、その特徴に付与されたラベルを中心としてわれわれのリアリティを構成するのである。
アンソニー プラトカニス (著), エリオット アロンソン (著), 社会行動研究会 (翻訳)『プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く』誠信書房 P54。

誰の話に耳を傾けるのか
また、先に挙げた方の言葉からは、人間関係が臨場感、つまり、その人の現実をつくることに強く作用していることがわかります。

よくも悪くも、他人との関係の中から世の中にリアルを感じています。また、関わる人とは、お互いに意識、無意識での情報をフィードバックしています。

誰の言葉に耳を傾けるのか。注意深く選別する必要があります。

思い込みを捨てる
スコトマをすべて捨て去ることは大変難しいです。すべて、捨て去ることが出来れば釈迦になれます。

このスコトマから逃れるためには、思い込みを捨てることが大事です。あの人は、こうだからと決めつけても、その人は一秒後には違う考えを持っています。

人の心はリアルタイムで変わるのです。これこそ諸行無常です。

この点を踏まえながら、人と関わるとまた違った関係性が生れます。

一期一会が真剣勝負の場です。

併せて非言語で相手を感じる力が大事になります。感覚を開くと説明した方が分かりやすいのかもしれません。

感覚を開くには、芸術作品を鑑賞したり、良い音楽を聴いたりすることをおススメします。

昔からの格言、一流になりたければ良いものを観なさい、触れ合いなさいという格言に通じます。私たちの意識に上がらない点における情報量が違うということです。エネルギーと言い換えても良いでしょう。

思い込みを外して、良いものに多く触れる時間を増やすことです。

これだけで人生の可能性がグッと広がります。

可能性が広がれば、それだけ生きる世界が広がるということでもあります。

世界が広がれば、一つの世界に縛られる必要はない。

一つダメになっても、他の世界で楽しんで生きていけるということです。

まとめ
・言葉がスコトマをつくる
・私たちはスコトマを持っているのが前提
・スコトマが大切なモノやコトを見失わせてしまう

・人は人間関係を通じて、リアルを感じている
・誰の話に耳を傾けるのかが重要
・人の心はリアルタイムで変わる
・人との出会いは真剣勝負
・他人を非言語で感じることも重要。これは感覚が開くことで身に付く

・思い込みを外して、良いものに触れる時間を増やす
・これだけで、人生の可能瀬が広がり、生きる世界が広がる
・世界が広がれば、一つの世界に縛られる必要はなくなる

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