『自分を変えたい』
あなたはそんなことを考えたことがないでしょうか?
もっともこの記事を読んでいるとしたら、そういった考えがココロのどこかにあるのでしょう。
しかし、この自分というものに囚われると上手くいきません。なぜならば自分は他人との関係性の中でつくられているからです。
例えるなら日本史みたいなものです。
日本史の背景には必ず諸外国との関係が控えています。その国単体の歴史などありません。
明治維新の背後には欧米列強のアジアへの進出という思惑が絡んでいますし、それがやがて太平洋戦争に繋がります。
同じように、自分の核となる『ものの見方や考え方』である信念体系も他人との関係性で規定されます。
その中でも最たるものが親の信念であり、次は学校の先生です。
どちらにせよあなたにとっての権威の信念です。
ではなぜ権威の信念を受け入れてしまったのかというと、それは生き残り戦略だったからです。
子ども、とくに幼かったあなたは自分一人の力では生きていることができませんでした。
必ず誰か、とくに親の助けが必要でした。その親の助けを引き出すには素直に親の信念を受け入れて、従うしかありませんでした。
学校の先生にしても学校というシステムの中で生き抜いて行くためには従う必要があったのです。
このようにして、生まれ育っていく生存戦略として『ものの見方や考え方』という信念を権威から引き継いだのです。
もしかしたらあなたは、『何で私はこう言った(ものの見方や考え方)しかできないのだろう』と自分にガッカリするかもしれませんが、本当はガッカリする必要はありまえん。
その『ものの見方や考え方』があったからこそ、今まで生き抜くことができたのです。
『なんて私はダメなんだろう』と自己評価を下げる全く必要はないのです。その時はその時で適応した必要な考え方だったのです。
時間は未来→現在→過去に流れます。現在も過去もゴールからみれば全ては必然です。
同じく、あなたの『ものの見方や考え方』の信念は必要な考え方でした。
とは言え、この記事を読んでいるあなたはおそらくはその『ものの見方や考え方』の信念を変えたいと思っていることでしょう。
つまり、今までの『ものの見方や考え方』は賞味期限切れだと気が付いたということです。
だとすれば新しく書き換えればいい。
『えつ、そんなことができる』のと思われるかもしれませんができます。できるからこそコーチングが成り立つのです。
もっとも未来永劫固定化された『ものの見方や考え方』なんてものはありません。さらに言えば性格すらありません。
会社では控えめだけど、パートナーは尻に敷く(笑)みたいに。大人しい性格なのか、活発なのか分かりません。
でもそれでいいのです。
現実問題として状況や環境によって、あなた自身やあなたを取り巻く世界は刻一刻と変わっています。
まさに諸行無常です。
なのであなたは誰に遠慮する必要もなく、自由に変わっていけばいいのです。