今日の記事はちょっと違う話題を取り上げましょう。
老後に年金が2,000万円不足するらしいとのことで世間が揺れています。
それに対してデモが繰り広げられているようです。
そして、一方でそのデモに対して、『デモなんてやっても意味がない』はもとより、『はっ、デモなんてやる意味なくね』と実際はもっと汚い言葉で著名人が吠えています。
もっともこの著名人の発言はおそらくワザとであり、炎上させることが目的です。
目的は相手をワザと怒らせて、IQを下げて馬鹿な発言や行動を誘発させることです。
ある意味、相手を弱ったに陥れて、その隙に詭弁を弄すること。
こんなときは詭弁でも、不思議と文脈的に正論のように聞こえてしまうものです。
挑発に乗らないことが大事です。
とはいうものの、実はこの方の言うことも一理あります。
多くの人は『年金が足りない』→『政府が悪い』→『だから年金払えデモ決行』という論理で、年金が払われないことに怒っています。
一方でこの著名人の方のような方は『(政府)年金が払えない』→『逆に俺が政府に税金を納めてやるよ』→『デモやるくらいなら自分でもっと稼げ』という考え方です。
この考え方の違いがブリーフシステムです。
ブリーフシステムとは無意識にある信念や行動のことです。このブリーフシステムの違いが両者の思考パターンや行いとして表れています。
年金問題に過敏な人は、おそらくは人に雇われて賃金を得ている人です。
『自分が雇われているところの賃金体系ではとてもじゃないけど2,000万円の用立てなんてできない。どうしよう…』と不安なわけです
伝統的な言い方では労働者といいます。
反対に、『デモなんてくだらない』と批判的な人は、自分で事業をしており、その規模を拡大すれば『2,000万くらい簡単に払えるぜ!』という信念です。
労働者に対して資本家と呼びます。自分で生産手段をもって、そこから生み出される価値をお金に換えています。
このように労働者と資本家とでは立場の違いというよりブリーフシステムの違いにより、全く同じ現象を見ても、違う世界を認識しています。
ところでなんで資本家の方が余裕をぶっこいているのかというと、お金があるからです。
私たちが暮らしている社会が資本主義という制度を運用している以上、名前の通り資本家が有利になってしまうからです。
資本主義においては資本家ファーストで、労働者は後です。
ただし、あまり露骨にこれをやると労働者が怒ってしまうので、そこは国が仲裁に入ったり、調整したりするのです。
でも、今回の年金問題は、その調整するハズの国が裏切ることになったので『約束が違うじゃねーか』と問題になっているのです。
国はその責務を果たしていないのでNGです。
しかし、国際的な一般常識からみれば国を信じたほうが悪いと言われるでしょう。
『年金を払うとは約束したけど、その約束を守るとは約束してない』がグローバルスタンダードと思います。
さて、現実的に国に対してデモをしたからと言って、不足の2,000万円分は出てこないでしょう。
せいぜい総理大臣が変わる程度でしょう。
ということで、自分や仲間たちと何とかするしかない今日この頃です。
解決のカギは自分が資本家になることにあります。