前回、本当の自分はどこにあるのか?について書きました。
そこでは本当の自分なんてない、でも仮にあるとしたら、それは現在の自分だと書きました。
とはいえ、もしかしたら、あなたはこの説明に疑問を呈したかもしれません。
『いやいや、私が求めているのは、そうではなく、もっと、何というか、グッと深い感じのやつ』みたいに。
もしかしたら、こういった思いを抱いたのではないでようか?
ということで、リクエストに応えて、そのグッと深い感じの自分、改めて、真実の自分がどこにいるのかを書き記したいと思います。
答えから言うと、その自分は抽象度の高い位置にいます。
抽象度とは以前次元のことだと説明しました。
私たち人間は、身体は次元の一番低い位置(これを物理次元と呼びます)にあります。
しかし、精神面、心はもっと高い次元に存在します。どこまで高い次元にあるのかというと、自分では気がつかないだけで、限りなく高い次元にまで行きつきます
この限りなく高い次元にある、私のことが、昔から伝統的に古代インドではアートマンと呼ばれてきました。アートマンとは根源的な個と言われており、まさしく真実の自分に他なりません。
※創造主と言い変えてもいいです
言い変えれば、自分とは、物理的な身体が下限で、上限はアートマンで閉じられた宇宙です。
またこの宇宙を指して内部表現と呼びます。
この内部表現の中は関係性で成り立っています。
今まで、世界は関係性で成り立つと散々書いてきましたが、これを言いたかったのです。
さて、この関係性ですが、これは物理次元ほど、関係性は移ろいやすく、上に行けば、行くほど書き換えにくい。
例えば、今この記事を読んでいるスマホをカバンの中にしまってください。
以前は、あなたの手と、スマホは関係を維持していました。でも、その関係が解消されて、カバンとスマホとの関係が構築されました。
しかし、一方で、抽象度の上に行くほど、関係は強固になります。
例えば、あなたの自己イメージ。あなたは自己イメージとは情報的なもので、抽象度が高い概念です。
ダイエットで痩せて、自己イメージを書き換えようとしても、なぜか反動的に食欲が出てきます。また不思議なことに、お菓子の差し入れが出てきます。
さらには、ダメンズウォーカーを卒業しようと決めた矢先に、また次のダメンズが出現します。
これはあなたの自己イメージを維持するために、食べ物やダメンズとの関係を維持しようとする働き(ホメオスタシス)が強固になったためです。
このように内部表現の中では、その関係性が次元が高く構築されていると、その反動でそれを維持する力が強くなります。
昔の人はこれをカルマと呼びました。
そして、このカルマの最上位にアートマンが君臨しています。
これが真実の自分です。
さて、あなたがこの世に生を受けて、育っていく過程で、この本当の自分の思考は忘れ去られました。
忘れ去られたというよりも、もっと、低い抽象度で、お母さんの言いつけや、社会的な常識を埋め込まれて、関係性の糸がそこでぐるぐると絡まってしまったのです。
コーチング用語では、これをブリーフシステムと呼びます。
この結果、ブリーフシステムは、あなた自身の考え方ではなく、他人の考え方が刻印されています。
これこそ悪い魔法です。
なので、この本当の自分を取り戻すためには、お母さんの言いつけや、社会的な常識を俯瞰してみることのできる次元、つまり高い抽象度に至る必要があります。
高い次元に至り、そこでの関係性を認識することができれば、悪い魔法がクリアになって、本当の自分を取り戻しやすくなります。
また、これは自動的に未来に対して働き掛けることでもあります。
とはいえ、本当の自分に至るヒントは実はあなたが幼少の頃に好きだったことに隠されています。
・止められても、止めなかったこと
・浸食を忘れて没頭したこと
これらのことにヒントが隠されています。
あなたが幼い頃に好きだったことは、あなたが果たすべき役割に繋がっています。
真実の自分を取り戻しましょう!
と言いたいところですが、これでもまだ不十分。
あなたは、この真実の自分を超える必要があるのです。
だって、考えてみてください。
真実の自分は関係性(上に行くほどカルマ)が結実した存在でしたよね。
ということは、これを超えない限り未来永劫カルマに支配されたままです。
それゆえ、真実の自分を超える、カルマを超える必要がある。
そして、そこを超えたゴールこそが、本当の意味での現状を超えたゴールなのです。
つづく
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