恋するゴール

恋するゴール

2016-08-19

※過去記事を加筆・修正です

今回のテーマは恋するゴール

 

 

ゴール設定でありがちなパターンとして、本当は、自分のwant toかどうか微妙だけど、品行方正なゴールを設定しなければならないという思い込みです。

 

例えば、影響力のある人が、大きなゴールを設定すれば、とりあえず自分も習って、宇宙の平和を実現するレベルのゴールです。

 

もちろん、本当にそうであれば素晴らしいことです。

 

 

 

だけど本当は違うのだけれど、建前として、そう言ったゴールにしていなければならないという錯覚があります。

 

恋愛で例えると、それはスペックで選んだパートナー

 

 

 

出会いのパーティーに参加して内面よりも、○○会社に勤めており、年収は○○だから選んだという価値基準です。

 

その価値基準は、世間から見て良いと言われている見方で選んでいます。

 

 

 

確かに、お付き合いしていく過程で、相手にスペック以外の内面に惹かれていく場合もあることは、あるでしょう。

 

でもとりあえず、スペック基準であればキープ君として残しておいて、あわよくばさらにいい物件を探すことでしょう。

 

こんなことでは、交際に真剣味が湧きませんよね。

 

 

 

これと建前のゴールの何が同じであるのか?

 

それは社会の価値基準から見て、良いゴールであかどうかであり、共通項は自分以外の他者基準です。

 

 

 

自分が心から望む基準でないので、アファメーションをするのもメンドクサイですし、ビジュアライゼーションに力が入らなかったりします。

 

スペックで選んだ恋人には、どこか真剣になれないのと一緒です。

 

 

 

 

 

一方で、恋に落ちるゴール

 

それは恋に落ちるかの如く、体中が痺れるようなゴールです。

 

 

 

恋は盲目といった具合に、相手のことばかり考えていますよね。それと同じく、恋に落ちたかのようなゴールであれば、いつもそのことを考えています。

 

その理由は、脳で快楽を感じるからです。

快楽を直接感じる原因は、ドーパミンという物質が放出されるからです。

 

・楽しいことをしているとき

・目的を達成したとき

・他人に褒められたとき

・新しい行動を始めようとするとき

・意欲的な、やる気が出た状態になっているとき

・好奇心が働いているとき

・恋愛感情やときめきを感じている時

・セックスで興奮しているとき

・美味しいものを食べているとき

中野信子 『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』 幻冬舎新書 P16-17。

 

このようにドーパミン神経系は、欲求を感じたとき、その欲求を満たしたときに、より活性化します。快楽の源泉です。

 

なお、補足していくと、ドーパミンは不快の刺激でも活性化して、運動を促すホルモンです。

 

 

 

ゴール設定のルールの一つに、ゴールは心から望む(want to)ものである必要がある、という制約があります。

 

心から望むゴールに対して、ドーパミンが放出されることは、簡単にイメージ出来ますよね。

 

心から望むゴールを思い出すだけで、ドーパミンが放出されて、早く叶えたい、早く行動したいと運動を促します。

 

 

ゴール=快楽なのです。

※抽象度が上がってもドーパミンが流れます。裏を返せば、ドーパミンが流れるから抽象度が上がるとも言えます。

 

 

快楽に満ちているからこそ、現状の外であれ、なんであれ叶えたい、その世界に行きたいと切に願い、私たちを行動に駆り立ててしまうのです。

 

このメカニズムをプライミングと言います。

 

 

 

例えば、あなたが好きな男性のことを思い出したとしましょう。

 

会いたくて、会いたくて仕方がありません(笑)

 

 

 

実際、会った時は、嬉しい、楽しいのですが、ポイントは次のデートのことを考えた状態で、もう既に、嬉しい、楽しいのです。

 

 

 

デートの光景をアリアリと心の中で描き(ビジュアライゼーション)、デートの際に自分が感じるべき、感情を先取りしています。

 

アリアリと思い描くとは臨場感であり、その臨場感に対してホメオスタシス君はスイッチオンします。

 

ココロに描いた風景を一刻も早く、現実のものとするために、例え、困難があっても、万難を排して馳せ参じてしまうのです。

 

 

 

 

これがプライミングであり、ドーパミンの作用なのです。

 

先に引用した中野信子さん曰く、ときめきを感じた時にドーパミンは流れるのです

 

 

 

余談ですが、マダム達が韓流ドラマにハマってしまうのも、艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて、パートナーと結ばれる主人公に対して感情移入しているからです。

※非常な困難にあって苦しみ悩むこと goo辞書

 

 

ドラマの内容に対してドーパミンが流れるし、韓流ドラマというゴールに対して、マダム達はテレビの前に集まってしまうのです。さらに驚くべきは、ドラマのリアルに臨場感を感じ過ぎたマダムは、自分のリアルも韓流ドラマの世界にしてしまいます。ドラマがビジュアライゼーションになっているのです。

 

 

 

さて、心から望むゴールに対しては、ビジュアライゼーションとわざわざ意識に上げなくても、無意識にその世界を映像化しています。

 

 

セルフトークだって、基本ゴールに相応しい言葉しか浮かんできません。たまに、不安を誘発するような、らしくないセルフトークが出てくるかもしれませんが、これまた無意識に制御しています。

 

 

わざわざゴールの世界の自分ならどうするかという、あたまで考えた基準で判断しなくとも、あたかもゴール世界から『運命の赤い糸』が結ばれたかのようです。

 

 

まさに恋するゴール!

 

 

 

この恋するゴールはある時、天から降ってきます。

 

『ラブストーリーは突然に』という曲がありますが、対して『恋するゴールは突然に』です。

 

歌い手は小〇〇正ではなくて、あなた。

 

 

人によっては、リラックスしてぽけーっとしている時に映像が浮かんだり、ある時これだ!という閃きがあることでしょう。

 

ただし、それは前提として、自分の感覚に素直になり、価値基準を社会からの『しなければならない』ではなくて、自分の『したい』に変えていく必要があります。

 

 

 

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