※過去記事を加筆・修正です
今回のテーマは恋するゴール
ゴール設定でありがちなパターンとして、本当は、自分のwant toかどうか微妙だけど、品行方正なゴールを設定しなければならないという思い込みです。
例えば、影響力のある人が、大きなゴールを設定すれば、とりあえず自分も習って、宇宙の平和を実現するレベルのゴールです。
もちろん、本当にそうであれば素晴らしいことです。
だけど本当は違うのだけれど、建前として、そう言ったゴールにしていなければならないという錯覚があります。
恋愛で例えると、それはスペックで選んだパートナー。
出会いのパーティーに参加して内面よりも、○○会社に勤めており、年収は○○だから選んだという価値基準です。
その価値基準は、世間から見て良いと言われている見方で選んでいます。
確かに、お付き合いしていく過程で、相手にスペック以外の内面に惹かれていく場合もあることは、あるでしょう。
でもとりあえず、スペック基準であればキープ君として残しておいて、あわよくばさらにいい物件を探すことでしょう。
こんなことでは、交際に真剣味が湧きませんよね。
これと建前のゴールの何が同じであるのか?
それは社会の価値基準から見て、良いゴールであかどうかであり、共通項は自分以外の他者基準です。
自分が心から望む基準でないので、アファメーションをするのもメンドクサイですし、ビジュアライゼーションに力が入らなかったりします。
スペックで選んだ恋人には、どこか真剣になれないのと一緒です。
一方で、恋に落ちるゴール。
それは恋に落ちるかの如く、体中が痺れるようなゴールです。
恋は盲目といった具合に、相手のことばかり考えていますよね。それと同じく、恋に落ちたかのようなゴールであれば、いつもそのことを考えています。
その理由は、脳で快楽を感じるからです。
快楽を直接感じる原因は、ドーパミンという物質が放出されるからです。
・楽しいことをしているとき
・目的を達成したとき
・他人に褒められたとき
・新しい行動を始めようとするとき
・意欲的な、やる気が出た状態になっているとき
・好奇心が働いているとき
・恋愛感情やときめきを感じている時
・セックスで興奮しているとき
・美味しいものを食べているとき
中野信子 『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』 幻冬舎新書 P16-17。
このようにドーパミン神経系は、欲求を感じたとき、その欲求を満たしたときに、より活性化します。快楽の源泉です。
なお、補足していくと、ドーパミンは不快の刺激でも活性化して、運動を促すホルモンです。
ゴール設定のルールの一つに、ゴールは心から望む(want to)ものである必要がある、という制約があります。
心から望むゴールに対して、ドーパミンが放出されることは、簡単にイメージ出来ますよね。
心から望むゴールを思い出すだけで、ドーパミンが放出されて、早く叶えたい、早く行動したいと運動を促します。
ゴール=快楽なのです。
※抽象度が上がってもドーパミンが流れます。裏を返せば、ドーパミンが流れるから抽象度が上がるとも言えます。
快楽に満ちているからこそ、現状の外であれ、なんであれ叶えたい、その世界に行きたいと切に願い、私たちを行動に駆り立ててしまうのです。
このメカニズムをプライミングと言います。
例えば、あなたが好きな男性のことを思い出したとしましょう。
会いたくて、会いたくて仕方がありません(笑)
実際、会った時は、嬉しい、楽しいのですが、ポイントは次のデートのことを考えた状態で、もう既に、嬉しい、楽しいのです。
デートの光景をアリアリと心の中で描き(ビジュアライゼーション)、デートの際に自分が感じるべき、感情を先取りしています。
アリアリと思い描くとは臨場感であり、その臨場感に対してホメオスタシス君はスイッチオンします。
ココロに描いた風景を一刻も早く、現実のものとするために、例え、困難があっても、万難を排して馳せ参じてしまうのです。
これがプライミングであり、ドーパミンの作用なのです。
先に引用した中野信子さん曰く、ときめきを感じた時にドーパミンは流れるのです。
余談ですが、マダム達が韓流ドラマにハマってしまうのも、艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて、パートナーと結ばれる主人公に対して感情移入しているからです。
※非常な困難にあって苦しみ悩むこと goo辞書
ドラマの内容に対してドーパミンが流れるし、韓流ドラマというゴールに対して、マダム達はテレビの前に集まってしまうのです。さらに驚くべきは、ドラマのリアルに臨場感を感じ過ぎたマダムは、自分のリアルも韓流ドラマの世界にしてしまいます。ドラマがビジュアライゼーションになっているのです。
さて、心から望むゴールに対しては、ビジュアライゼーションとわざわざ意識に上げなくても、無意識にその世界を映像化しています。
セルフトークだって、基本ゴールに相応しい言葉しか浮かんできません。たまに、不安を誘発するような、らしくないセルフトークが出てくるかもしれませんが、これまた無意識に制御しています。
わざわざゴールの世界の自分ならどうするかという、あたまで考えた基準で判断しなくとも、あたかもゴール世界から『運命の赤い糸』が結ばれたかのようです。
まさに恋するゴール!
この恋するゴールはある時、天から降ってきます。
『ラブストーリーは突然に』という曲がありますが、対して『恋するゴールは突然に』です。
歌い手は小〇〇正ではなくて、あなた。
人によっては、リラックスしてぽけーっとしている時に映像が浮かんだり、ある時これだ!という閃きがあることでしょう。
ただし、それは前提として、自分の感覚に素直になり、価値基準を社会からの『しなければならない』ではなくて、自分の『したい』に変えていく必要があります。
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