あなたは、ついついパートナーや職場の後輩など他人を自分の都合の良いように変えようとしてしまった経験はありませんか?
いわゆる欲しがり女子です。
※『欲しがり女子』出典 いい女.bot 『いい女book 磨けば磨くほど、女は輝く』ディスカバー・トゥエンティワン
欲しがり女子とは、パートナーに〇〇して欲しい、〇〇さんに〇〇して欲しいと一方的に期待して、しかし、その期待が裏切られると爆発する女性のことを指します。
その背後には、世の中は私の思い通りにならないといけないという信念が存在します。
とはいえ、この信念はよくよく考えてみると、いささか自分勝手です。
相手の立場に立ってみると、
なぜ私があなたの期待に応えないといけないの?
というところです。
けれども、欲しがり女子は信念から外れているのでこのことが見えません。
人間にとって信念から外れる考え方はスッカリと抜け落ちるスコトーマの原理です。
さて、人間は信念が裏切られると揺らぎます。その一つの反応である爆発という反応がそれを如実に物語っています。
とはいえ、キレてしまっては人間関係を悪くしてしまいます。
人間関係において相手を変えようとしないことが賢い戦略です。
人間関係について書かれた世界的名著と称されるデールカーネギーの『人を動かす(原題How to influence people)』にも以下のような一節が目を引きます。
人を批判したり、非難したり、小言をいったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。そして、馬鹿者にかぎって、それをしたがるものだ。
山口博訳 『人を動かす』創元社
カーネギーは批判、非難、小言をとり上げています。
原因はズバリ相手に対して何かして欲しいと期待した、けれども結果的に、期待に応えてくれなかったことにあるでしょう。
私もあなたもお互いに馬鹿者にはなりたくところです。
とはいえ、本音では、あなたがゴールを目指していく中で、周囲の人に自分のゴールが叶うように、それに向けて動いてもらいたいところです。
誰もが聖人君主ではないので、人間だれしも、そういった煩悩をもってしまうもの。
でも、冒頭で人を変えようとするな!と書いたじゃないか(怒)と思うかもしれません。矛盾しているじゃないかと……。
先に答えからいうとあなたは、とくに何もしなくても良いです。
あなたは自分のゴールに向けて自己評価(エフィカシー)を上げていくだけでよいのです。
と言いますのは、人間は同じ空間を共有している人と情報を交信しあうからです。
ホメオスタシス同調という原理です。
情報を更新しあっているということは、あなたが在りたい姿をアリアリと感じていれば、その臨場感は同じ空間を共有する人に必ず伝わるということ。
一方で、あなたも他人からの影響を受けてしまいます。
よく長年連れ添った夫婦は似通ってくると言われますが、この原因はここにあります。
ただ、あなたが、あまりにも他人の影響を受けすぎると、ときにゴールに向けた自己評価が下がってしまうケースがあります。
それを防ぐために必要なことはが、あなたがゴールに向かっていく姿をアリアリと感じることなのです。
二人が空間を共有した場合、お互いが情報を更新しあうのですが、臨場感が強い方が主導権を握ります。その臨場感は、ゴールに向かう自己評価です。
※もしくは抽象度が高い方が主導権を握る
相手を変えてやろう
ではなくて、
ゴールに向けた自己評価を上げ続けていく
すると、いつの間にか他人の方があなたの臨場感に同調します。
よくドリームキラーという存在のことを聞きます。ドリームキラーとは、あなたのゴール達成を妨害する人のことです。
しかし、あなたがゴールに向けた自己評価を上げ続けていくと、次第にドリームキラーは軟化します。
やがて、あなたのゴール達成を応援してくれる人、ドリームサポーターに変身します。
なにはともあれ、ゴールに向かう自己評価を上げていくことが大切です。