前回は洗脳された体験を書きましたが、今回は他人が催眠をされてのを目撃した話をしたいと思います。ずいぶん昔の話です。
神経症の答えは、過去のトラウマや記憶の除去にあると考えた僕は、催眠療法に興味を持ちました。なので、この分野での権威の先生を見つけ実際に催眠療法を受けました。T博士ではないよ。
先生はこの技術を使って、神経症者の心の闇(ダークネスバウンダリー)から負のアンカーを見つけ、それを取り除きます。マインド(心と脳)版 爆発物処理班(ハート・ロッカー)なのです。 催眠療法時の自分の記憶はあまりません。ただ、日本語が喋れなくなり英語で喋っていたな(詳しくは、前の記事を参照ください)。
しかし、先生が他人に施した場面をみせてもらった経験があります。ちょっとした催眠ショーでした。 先生はクライアントに変性意識を生成させるために早い呼吸をさせていました。過呼吸になるくらいのスピードで呼吸を続けさせて、あるツボを押すとクライアントの意識が飛んだのです。完全に無意識支配、ダークネス・バウンダリーに陥っていました。 クライアントの焦点が合っていない、トローンとした目が印象に残っています。先生が「3、2、1で、あなたの記憶はなくなります。このライターが消えたら倒れます」とアンカーを埋め込みました。ライターの火が消えるがトリガーです。 また、「今まで受けてきた怒りがふつふつと浮かび上がってきます」と暗示を掛けたら、そのクライアントが本当に暴れはじめました。催眠を掛けられたのは小柄でひ弱そうな男性でしたが、押さえつけるのが大変なくらいのパワーで暴れはじめました。危ないので、先生がパチンと手を叩いて催眠を解かないといけない状態でした。
その他にも何人かの人が催眠状態に陥るのを目撃しました。僕自身は他人が催眠に陥っているのに、自分の意識がおかしくなったのを覚えています。ホメオスタシス同調です。 先生と交わした言葉で今でも覚えている言葉がありです。現場はマンションの4階くらいです。 僕「もし今からここから飛び降りろと言った本当にそうなりますか」 先生「うん。そこの窓を突き破って飛び降りるよ」 他人に心を支配されるということに物凄い恐怖を感じました。なんの疑いもなく、先生の言われたとおりの行動をしてしまうようになるのです。
このようなケースは稀ですが、催眠や洗脳は意外と身近なところにあります。実際ビジネスでも恋愛でも使われています。コンビニの商品の配列や、合コンでの座る位置、喋るスピードなどに利用されているかもしれません。また、ネットワークビジネスやカルトもそうです。 これらの簡単な手法については、街の本屋からでも手に入ってしまいます。これらの技術をどう使うかはその人のモラル次第です。
21世紀において洗脳を仕掛けるのは国家レベルの話ではなく、個人においても使われるある意味危険な時代なのです。 変な催眠や洗脳から自らを守るためにその仕組みを理解しておく必要があります。