昨日の記事の続きです。
ある女の子が私にメールで悩みを打ち明けてくれて、その後にスッキリした件です。
今回のキーワードは抽象度です。
さて、その女の子は、不安で多少精神が落ち着かない状況だったのでしょう。
その精神状態が文体に表れていました。
文字にも気が宿ります。ゆえに、私は気を通じて心理状態を感じました。
オカルトのようですが、練習すればできるようになります。
人間は不安や心配がある時は、脳の扁桃体と大脳辺縁系の情報処理が優位になっています。
この情報処理は情動脳と呼ばれます。
心配事や不安なことがアタマから離れない、いわゆるグルグル思考の状態です。
不安なことを考えてしまえばしまうほど、ますます大脳辺縁系の情報処理が強化されます。
メールの女の子は大脳辺縁系が優位でした。
では、一体全体何をしたのか?
抽象度を上げる働きかけをしました。
まず簡単な方法は なぜ?と質問することです。
なぜ?と質問すれば、 なぜ、自分が落ち込んだり、不安を覚えたりするのか前頭前野を使って考えて、その理由を説明してくれます。
例えば、お金を儲けたいというゴール設定をして場合、なぜ?と自問自答するに従って、幸せになりたい、自由になりたいという抽象的な動機があることに気がつけます
抽象的な動機に気が付けたのは、前頭前野を活性化させたためであり、脳内ホルモンであるドーパミンがそこに流れ込んだためです。
ドーパミンはやる気や運動を促すホルモンであり、これが作用して問題解決を図ろうと前向きな気持ちになりやすいです。
同時にIQが高まった状態でもあります、
IQとは、『抽象度の高い空間に対して身体性を持って触れて、操作できる能力』 のことです。
だからこそ、思考という抽象空間で、問題解決の方法をイメージできるのです。
反対に、不安や心配事に取りつかれている場合はIQが下がった状態です。
未来に対して創造性が働かないので、解決方法がスコとまとに隠れた状態、お先真っ暗に考えてしまう状態です。
もちろん、なぜ?という質問に答えてもらうためには、女の子のココロが『この人に聞いて欲しい聞いて、聞いて』と前のめりな状態が必要です。
この人を信頼しているという状態です。
この状態だと、相手のココロと繋がりやすいのです。
余談ですが、祈りや念で患者の病を治す加持祈祷も、受ける側に祈祷師に対する信頼がないと効きません。
そして現代版、加持祈祷である(苫米地式)コーチングも然りです。
ココロが通じてないのに、一方的になぜ?と問うても警戒されるだけです。あしからず。
よく、コーチングを聞きかじった上司が部下に、型どおりに なぜ? なぜ?と質問を繰り返して、挙句に鬱陶しがられてしまうのはこのことが原因です。
さて、なぜと質問することは、子どもの抽象度を上げることにも役立ちます。
子どもが自分のアマタで、気になったことや、分かった言葉を説明してくれます。説明をする際に前頭前野を活性化させます。
こうすることでIQが高まり賢い子に育ちます。
もう一つ、相手の抽象度を高めるアプローチは、相手の知らない、お役立ちの知識を与えてあげることです。
知識を与えることでも、相手の抽象度は高まり前頭前野は活性化します。
とくに、言語での知識のやり取りは、お互いにある程度高い抽象度に臨場感を感じています。
お役立ちの知識であれば、相手にとっては重要な知識、そこに臨場感を覚えようと、勝手に前頭前野を活性化させてくれます(笑)
ホメオスタシスが追従してくれるのです。
要は、こちらがその女の子に知識を与えて、抽象度を高めさせた、前頭前野を活性化させたのです。
そして、前頭前野が活性化すると、先に扁桃体や大脳辺縁系の情報処理を鎮静化します。
身体の緊張状態もほぐれてきます。
この状態では、不安や心配事、同時に、嬉しい、楽しいという気持ちも薄まります。
しかし、先に述べたように、リラックスして、前頭前野がフル回転して創造性が増します。
創造性が増せば、囚われていた悩みに対して、今までに見えなかった解決方法や、前向きな気持ちが生れてくるのです。