不平不満とアファメーション

不平不満とアファメーション

先日、あるカフェでお茶をしていたところ、隣の席に座っている女性がずっと他人の悪口を含めて、不平不満を言っているのが聞こえてきました。

 

もしかした、あなたはそんなことは、カフェでは良くあるシーンであり、ストレスを発散するため。むしろ、それが楽しみなのだと思うかもしれません。

 

その感情を共感してもらいたいものだと・・・。

 

 

 

 

しかし、ここで気を付けないといけないのは、それってアファメーションになっていますよということなのです。

 

ここで言う、アファメーションとは自分に語り掛ける言葉です。

 

言葉には不思議な力があり、あなたの自己イメージを形づくります。

 

 

 

 

人に備わるホメオスタシスの習性として、自己イメージのとおりに判断・行動・振る舞います。

 

○○が許せない!

 

△△で腹立たしい!

 

××は嫌!

 

 

 

 

このような言葉を繰り返し発することで、○○が許せない自分をつくり、△△で腹立たしい自分になり、××が嫌な自分になります。

 

単刀直入にいうと、発する言葉のとおりの自分になります。いや人生と言っても良いでしょう。

 

 

 

 

多くの人は、人間はある環境や状態にいて、それに対応した状況の言葉を発していると因果を捉えているかもしれません。

 

 

 

しかし、その逆のケースも考えられます。

 

どういうこと???と、あなたは首をかしげるかもしれません。

 

答えは、あなたが発する言葉に合わせて、環境や状況が決められていくのです。

 

 

 

 

 

もう一度説明しますが、言葉はあなたの自己イメージを作ります。

 

自己イメージとは自我のことであり、あなたがリアリティを感じている宇宙です。

 

もっと分かりやすく言えば、あなたにとっての真実の世界です。

 

 

 

なので、○○が許せない! であれば、○○という状況に対して、あなたの自己イメージが許せない出来事やものとして認識して、それを真実としているのです。

 

 

 

そう認識するから、そう言った環境(存在)が生まれます。

 

 

 

このことは最先端の物理実験でも証明されています。

 

 

Wheeler’s delayed-choice gedanken experiment with a single atom

https://www.nature.com/articles/nphys3343

 

 

この実験を実行したオーストラリア国立大学 物理工学研究大学のAndrew Truscott教授の言葉です。

 

“It proves that measurement is everything. At the quantum level, reality does not exist if you are not looking at it,”

 

〈観測が全てであることを証明している。量子のレベルでは、あなたが観ていないのならば現実は存在しない。〉

 

 

 

 

これの意味するところは、『目の前の存在全ては、すべてあなたの心が生み出している』です。

 

 

 

 

 

なので、△△さんが腹立たしい! では、△△さんとの関係において、あなたは△△さんを腹立たしい人と認識しています。だから腹立たしい△△さんという存在が生れます。

 

 

また××な状況でみじめだ であれば、これも同じく××な状況は惨めだとあなたが認識しているからです。ゆえに、目の前には××で惨めというリアルが存在します。

 

 

本当は○○も△△さんも、××も本来は良い悪いはありません。上の実験から分かるように全部、量子です。

 

 

あなたがそう思うから、そうであるのです。

 

 

 

なぜ、そう思うのかと言うと、それはあなたの信念(ブリーフ)に反するからです。

 

信念に反する概念に対しては、人は受け入れがたいものなのです。

 

 

 

 

その信念の集合が自己イメージです。

 

 

やっぱり、現実はあなたの心が生み出しています。

 

 

と、ここまではご理解頂けたものと思います。

 

 

 

 

先ほど、不満や他人の悪口を言い続ければアファメーションになると説明しました。

 

さて、アファメーションの効果を上げる方法に外部化という方法があります。

 

 

 

 

外部化とは、脳の中にある思いや感情を、紙に書いたり、声に出したりすることです。

 

一度出した思いや感情を別の感覚で捉えなおすことにより、それらが強化されます。

 

 

よく音読が効果的と言われていますが、これも目で捉えた情報を声に出す。声に出した情報を耳で取り込むから、その情報が強化されて記憶に定着しやすくなります。

 

紙に書いて英単語を覚えるも同じですね。

 

原理はこれと同じで、『あいつムカつく』と心の中で走った言葉(セルフトーク)を、言葉に出すことで、あの人に対してムカつく自分のイメージ(自己イメージ)がアファメーションとして強化されていきます。

 

 

 

ムカつくあの人が強化されるのではなくて、あの人に対してムカつく自分が強化されていく点がポイントです。

 

不平不満や他人の悪口を言いまくれば、不平不満に対して対応できない自己イメージが強化されます。

 

 

また悪口にも気を付けなければなりません。脳は主語を理解できないと言われます。

 

 

 

他人に対する悪口であっても、脳は自分のことだと認識してしまうそうです。

 

これだと自己評価、とくにセルフエスティームの低下に繋がります。

※反対に、他人を褒めれば自分のセルフエスティームが向上します。

 

 

 

 

実際に、あなたの周りにも、会えばいつも不平不満や他人の悪口を言っている人がいませんか。

 

その人は間違いなくセルフエスティームが低下していることでしょう。

 

 

ある意味、アファメーションが効いている証拠であり、その人はその通りの人間になっています。

 

 

 

これを他山の石として、私たちは使う言葉に気を付けたいものです。

 

 

 

聡明なあなたや私は、不平不満を言いたくなった時にこそ、それが解決した先に焦点を合わせていきましょう。

 

 

ゴール設定です。

 

 

私たちが口に出すべき言葉は、ゴールの世界から観た、今あるべき自分です。

 

この自分が使う言葉や考え方を外部化していきましょう。

 

不平不満に囚われるのではなく、それをゴール達成へのエネルギーにしていくのです。

 

 

この情報発信が、あなたのゴール達成に役立てれば幸いです。