先日、マニュピレーターについて書きました。
マニュピレーターとは、自分の都合の良いように他人を操ろうとする人です。
前回の記事に反響がありました。この被害に悩まされている方が多いのかなと思います。
では早速対処方法を考えていきましょう。
対策1)リアリティを共有しない
簡単に言えば、近寄らないようにすること。近寄りさえしなければリアリティの共有しようがありまえん。
物理的に場を共有すると、強い感情を共有してしまう懸念があります。これがラポールに繋がります。
ラポールとは相手に対して、好意を抱いてしまう現象です。
しかし、このラポールが裏目にでて、マニュピレーターから逃れられない人もいます。アタマでは危険人だと分かっているけど、ココロが近づいてしまう状態です。
しばしば愛着の問題と言われます。
もっとも、この愛着も含めてコンフォートゾーンです。
コンフォートゾーンとはその人にとって心地よい環境や空間・状態です。
そして人間はコンフォートゾーンに引き戻されます。
つまり、マニュピレーターにラポールを感じ、いつの間にかその関係がコンフォートゾーンになってしまうのです。気がつけばマニュピレーターが作り出したリアリティの中に絡め取られてしまっています。
ダメンズから逃れられない女性も同じです。
対策2)抽象度を上げる
抽象度とは一言で表せば視点の高さです。
山田さんちのポチ→秋田犬→犬→哺乳類→動物といったように視点が高くなります。抽象度を上げれば、上げるほど抽象的になります。抽象的になるとは具体的でなくなる、これは情報量が少なくなることを意味します。
しかし、情報量は少なくなる一方で、動物という視点は犬や秋田犬の視点も俯瞰してみることができます。潜在的な情報量が多くなっています。
では、マニュピレーターに対して抽象度が高ければ何がいいのでしょうか?
あなたが抽象度を上げてマニュピレーターが仕掛ける高い視点にいれば、厳密にはリアリティを共有したことにはなりません。
共有とは同じレベル、同じ次元にいることです。
フレンチフライが好きな人と、日仏友好150年の話題に興味がある人が話をしたとします。しかし、ぜんぜん話はかみ合わないでしょう。リアリティの共有は薄いです。
フレンチフライが好きな人と、フランス料理が好きな人同士の会話は盛りあがる可能性が高そうです。リアリティの共有度合いが高いでしょう。
私たちの方がマニュピレーターよりも高い視点に立てば、リアリティの共有が薄れます。
むしろ、『またこの手か』と、マニュピレーターの行動が先読みできたり、発言の裏が読めるようになります。
そうすると対策も立てられるようになります。
マニュピレーターは、ある時は優しく接してきます。しかしまた別の日には恐怖を与えて感情を揺らがせてきます。このようにアメとムチを使い分けて、アリ地獄に落とし込もうと試みます。
人間は感情を揺らがされると操られやすい状態に陥ります。
人を操ろうとする輩は個人レベルから国家のレベルまで、この手法を好みます。
マニュピレーター、ブラック企業、恫喝・振り子外交を仕掛けてくる隣国、さらにはツンデレ女子も手口は全部同じです。
抽象度が高まれば、このような共通パターンを見出せます。そして、その手には乗らないと、アリ地獄を回避する対処策を練ることができます。
感情のゆさぶりによる攻撃を回避できるようになります。こちら側の抽象度の高さがバリアになります。
さらに言えば、抽象度が高まればコンフォートゾーンも拡がります。
マニュピレーターと一緒にいる、もしくは操られることがコンフォートゾーンの人がいます。仮に、その人の抽象度が高まってコンフォートゾーンが拡がれば、その関係がイゴゴチ悪くなります。
自然とマニュピレーターから離れていきます。それが自然の摂理です。
余談ですが、ダメンズウオーカー女子も、コーチングを受けてコンフォートゾーンが書き分かった瞬間に、まるで魔法が解けたかのようにダメンズから離れていきます。
いやむしろ魔法にかかっていたのでしょう。そこから解放されます。
以上のように、マニュピレーターに対する対処方法を書いてみました。
あなたはもうお気づきかもしれませんが、実は対策案1.2は同じことを言っています。
ではこの1.2を俯瞰した一段高い視点は何でしょうか?
それがゴール設定です。
マニュピレーターと関わる、関わらないもあなたのゴール次第です。
ゴールに関係あれば関わる、関係なければ関わらないようにする。
抽象度を上げればシンプルに二択に落ち着きます。
二択の中から好きな方を選べばいいのです。