先日はビジネスのゴールについて書きました。
ビジネスのゴールに必ず伴うのが商品(サービスも含む)です。
商品について、先日紹介したマルクスおじさんが面白いことを言っていました。
またまたマルクスおじさん
まず商品には価格がつきます。
その価格はどのように設定されるのでしょうか?
学校の社会科の授業では、需要曲線と供給曲線が交わる均衡点で価格が決まると習ったと思います。
しかし、マルクスおじさんの説は違うようです。
価格は使用価値と(交換)価値の合計により決まるとのことです。
どういうことでしょうか?
例えば、あなたが喫茶店でコーヒーを頼んだとします。
まず、コーヒーを飲んでハッピーになった気分や美味しさに対してお金を払います。これを使用価値と言います。効能と言い換えることもできます。
※ただし、後に説明するように、交換価値がつかないものは商品になり得ません。
一般的な喫茶店よりも、高級店であればあるほど、居心地の良い空間でしょうから、その分、使用価値が高まります。その結果、価格も上がります。
一方で、交換価値という概念もあります。これは何かというと一杯のコーヒーをつくるまでに、人間が手間暇をかけて労働をした分です。
インスタントのコーヒーや、出来上がりのコーヒーを器に移し替えたコーヒーよりも、自家焙煎で、手間暇をかけたコーヒーの方が価値は高いと考えます。
また、それまでにかかったコストも手間暇に含まれます。
こだわりの豆や器を使用してコストが掛った分、価値が高まることは容易に想像がつきますよね。さらに、作り手が知識を習得する際に、掛ったコスト分も価値に上乗せされます。
抽象度を上げれば、エネルギーを要した分だけ価値が高まるとも言い表せます。手間暇は生命エネルギーで、要したコストも、お金というエネルギーです。
そして、価格は、使用価値と交換価値の合計により決まります。
商品=交換価値+使用価値
経験と知識の豊富な一流の焙煎技師が淹れたコーヒーを、お客様にとって居心地の良い店舗で提供した分、価値が高くなり、価格に反映されます。
もうちょっと詳細に説明すると、交換価値がその商品の相場となり、使用価値はその基準から上下分とも言えます。
また最も大事な点は、交換価値がないものは商品になり得ないということです。エネルギーを費やしていないものは値段がつかないということでもあり、商品になりようがないのです。
例えば、あなたが島根県の山奥に住んでいて、そこで汲める綺麗な水をペットボトルに詰めて、近所で売っても商品にならない、価格がつかないということです。
なぜならば、さほどエネルギーが掛っていないからです。近所の人は自分で水を汲みに行けます。わざわざお金を払ってまで、自分でできることを人には頼みません。
一方で、この水をほとんど雨が降らない砂漠に持っていけば交換価値が高まります。それは砂漠にまで持っていく間にエネルギーを要しているからです。また、交換価値分があるから商品になります。
さらには、その砂漠周辺には水を飲んで喉を潤したい、それによってハッピーになりたいという人が沢山いるでしょうから、使用価値も高まります。
その結果、高い『交換』価値+高い使用価値=高値で売買という図式が成り立ちます。
かなり高い金額で島根の山奥の水が砂漠では売れるのです。
さて、このことから分かるのは、あなたが売りたい商品を開発するには、それ相応のエネルギーを必要とするということです。
労働もエネルギーですし、思考もエネルギーです。ただし、思考に関しては、抽象度を上げた方が潜在的なエネルギーも高まります。潜在的なエネルギーが高まった分だけ、お金というエネルギーに換算されると考えても良いでしょう。
エネルギー=商品=お金です。
エネルギーが商品を介在して、お金に変換されています。
では、そのエネルギーはどこからくるのか?
エネルギーはゴールと現状とのギャップからもたらされます。
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