一般的にコーチングとは、ゴールを設定して、達成に向けて進んでいくという印象があります。
ここで重要視される概念がエフィカシーであり、この定義は『ゴールを達成する自分の能力の自己評価』です。はじめにゴールありきです。
ゴールが大きければ、大きいほど連動してエフィカシーも高まります。
この表現に対して、私は現状の外側の高いゴール向けて、巻き上下られていくという印象を抱きました。
しかしながら、私が捉えている概念は実は逆であり、本当に叶えたいゴールは叶えざるを得ない。
種明かしを知れば、本当に叶えたいゴールであれば、それに関する重要度が高い、言い換えれば臨場感が高い、そうなればホメオスタシスはフィードバクをせざるを得ない。
臨場感世界の現実化(リアライズドバーチャリティ)です。
余談ですが、ドリームキラーもホメオスタシスの作用です。ドリームキラーが表れるということは、同じホメオスタシス現象である臨場感世界の現実化へのメルクマールと捉えます。
但し、無意識の底から叶えたいゴールである必要があります。
意識であるゴールを設定しても、無意識で現状維持を望めばその状態を叶えてくれます。
意識はあくまでも『私たちの幻想』であり、詐術。
さて、私たちの今の状態は、未来にゴール設定を定めた自分から見た、今最高の自分のハズです。
別の角度で言うと、過去に未来に向けてゴール設定した、最高の選択をした自分が現在の自分です。だから今が幸せであると確信して、その臨場感なので未来がそうなります。
良くゴールを達成すれば幸せになれると勘違いされていますが、今が最高に幸せな自分だからこそ、幸せな未来がやってくるのです。
『日々是好日』という格言はそれを如実に表しています。
まあ、早い話が無意識には過去も未来も現在も関係ない。今が最高に幸せであれば、未来も幸せであり、ゴールが叶った世界にいる自分をコンフォートゾーンとして生きるから、達成されてしまうのです。但し、これも注意しないといけないのですが、あくまでも現状の外側という制約が必要です。
その制約がないと馬の口に人参で、無意識はゴールが叶っちゃたものとして扱いますのでご注意を。
結局何が言いたいのかというと、シンプルに『ゴールは叶う』です。
しかし、なかなかゴールが叶わないという方は偽を掴まされているのかも知れません。今一度吟味してみる必要があります。
さて、ゴールは叶うものだと書きました。
叶う!
叶うんだったら、ある意味、ゴールよりも自分が強い、でかい。
エフィカシーという概念を超えています。
強大な自分がどんなゴールを選択するのか?
どれを選んでも叶う。
だとすれば生きている間に何を叶えたい?
強大な自分をゴールに適応させるという考えです。
これは冒頭に上げたゴールに巻き上げられていくのではなく、むしろダイブ、降りていく感じです。
高いポイントからゴール向けて落とすのでエネルギーも生じます。
『蝶のように舞い、蜂のように刺す』という感覚に当てはまります。
情報空間でゴールよりも高く舞い、ゴールめがけて刺す。
この言葉を生んだモハメッド・アリの自己イメージは『最強』だったのでしょう。どんな相手だろうが、自分の方が強い。
その強い自分をどんな対戦相手に適応させるかという心境ではなかったのではないでしょうか。
同じように、あなたの方がゴールより強大です。そんな自分はどのようなゴールを適応させていきますか?
ゴールはホメオスタシスにより叶わざるを得ない。それを逆手に取ったゴール達成方法です。