もうすぐバレンタインデーですね。
バレンタインといえばチョコレートの季節です。
さて、このブログはコーチングのブログです。
でも、もしかしたらあなたはコーチング理論は難しいと思っているかもしれません。
なかなかイメージが湧かないかもしれませんね。
ということで、バレンタインも近づいて来たことですし、チョコレートと絡めてコーチング理論を説明しましょう。
まずはゴール設定。ゴールは現状を超えている必要があります。
現状を超えるとは、単に時間が経過していくだけでは、あり得ないことが起こる必要があります。
それゆえに、ゴールは本来あいまいなものになります。
でも、反対に、ゴールに向かっていく過程はありありとイメージしなければなりません。
ゴールに向かっていく過程のことをゴールのコンフォートゾーンと呼びます。このイメージの臨場感を鮮明にしていく必要があります。
大阪にサロン・ド・ロワイヤルというチョコレートの会社があります。ピーカンナッツで有名な老舗の会社です。
しかし昨今のチョコレート業界は、チョコレート職人(ショコラトリ)たちが、しのぎ削りながら腕を磨いていく世界。
日本版サロンドショコラの記事
今の時代、よりオシャレで、イケているチョコレートがだけがブランドとして認知されて、生き残れるのだそうです。
単に味がよい、だけでは生き残ることが難しくなってきたようです。
サロン・ド・ロワイヤル社の社長さんは、そういったチョコレートの環境に対して、同社の将来に対して不安になっていったそうです。
そこで目をつけたのが、世界的なチョコレートの大会、フランスで開催される『サロン・ド・ショコラ』に参加して優勝すること。
サロン・ド・ショコラは世界中のチョコレート職人がしのぎを削っていくショコラトリのワールドカップ。
そこで、一番を取って初めてお客様に認められて、はじめて、百貨店の一番目立つ中央に置いてもらえる。
また男性従業員の離職率が高く、何とかしなければならないという問題もありました。
そこで店と従業員との間に、共通のコンフォートゾーンが必要と思ったそうです。
そのコンフォートゾーンとはサロン・ド・ショコラで優勝すること。
これが同社のあるべき姿でした。
もっとも、ゴールのコンフォートゾーンがあるということは、現状を超えたゴールもあるということです。
そのゴールはきっと社長さんの胸にしまってあることでしょう。ゴールは他人には言わないことが鉄則です。
とにもかくにも、サロン・ド・ロワイヤル社のゴールが定まり、コンフォートゾーンが決まりました。
あとは、そのコンフォートゾーンの臨場感を高めていくだけ。
臨場感を高めていく方法は大会に向けて新商品を開発して、練習していくこと。
これでNo.1であることのイメージが強化されていきます。
男性社員が辞めた後の女性従業員たちが頑張りました。まさに頑張り女子です。
また、大事なポイントは時間は未来→過去に流れるということ。
臨場感の高い世界が未来からやって来ます。
猛練習をすればするほど、『私たちがNo.1だ』という臨場感が高まっていきます。別名、エフィカシーが高まるといいます。
エフィカシーとは、ゴールの自己評価の自己評価です。つまり、ゴールを達成できるという確信度合いのことです。
この確信度合いが高いほど、ゴールは達成されます。
なお、練習した結果、勝つのでありません。それだと過去の原因が未来の結果に影響を与えたことになってしまいます。
そうではなくて、猛練習によるNo.1の臨場感の強化、エフィカシーの強化が大切です。
臨場感を強化した結果、なんと!サロン・ド・ショコラ初出場で、金賞を受賞しました。
そして、昨年は同社のチョコレート職人(ショコラトリ)が世界的なショコラティへ100人のうちに選ばれました。
どんどん、現実がイメージのリアリティに近づいています。
無意識は現実をイメージに近づけていきます。
これがゴール設定の威力です。
サロン・ド・ロワイヤル社の挑戦はまだまだ続きます。
サロン・ド・ロワイヤルのHP
参考資料
BSスペシャル 『チョコレートで世界を変える日本人たち』
2・11(火) NHKBS1にて放送